ブックマーク / note.com/papanda0806 (8)

  • アウトプットと、アウトカムと、インパクト|市谷 聡啓 (papanda)

    プロダクト作りにおいては、「アウトプット(結果)とアウトカム(成果)」が論点としてよくあがる。「アウトプットがあるかどうかだけに意識が向いていないか」「アウトカムに繋がるアウトプットや諸活動になっているか」という問いだ。 文脈としては 「単なる出力結果(機能開発)」vs 「アウトカム(ユーザー価値)」 や、 「収益」vs 「アウトカム(ユーザー価値)」 といった二項で議論されることが多いだろう。「ユーザーにとっての価値」が比較対象とあげられるのは、目先のアウトプットや収益が優先され、置き去りになっていることが多いからだ。 この視点は重要だ。ただし、アウトプット(と収益)がどうでも良いというわけではない。一方を立てるために、もう一方を貶める論法に陥らないように注意したい。 多くの場合、アウトプットを利活用するからこそアウトカムに至る。つまり、アウトプットがなければ、アウトカムもなにも話になら

    アウトプットと、アウトカムと、インパクト|市谷 聡啓 (papanda)
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    tbpg 2024/03/05
  • 人の相談になんてのるな。|市谷 聡啓 (papanda)

    講師をつとめる研修の終わりに、参加者からの質問というか相談に答えるようにしている。先日の研修で、ある受講者から「職場の開発をアジャイルにしていきたいがどうしたら良いか」というよくある相談が寄せられた。実はこの手の相談はやりとりに手間がかかる。相手の置いている前提、置かれている状況を的確に把握しなければならない。 私「なぜ、アジャイルに取り組みたいのですか」 まず、狙いを聞かねばならない。Start With Why。ここが分からないと何を聞いて答えても的外れにしかならない。ここで、いきなり「見える化から取り組むといいですよ」「もちろんスクラムですね」と、手段を提示しはじめるような相手だと、相談するのはやめたほうが良い。 受講者「スピード感のある開発をしないといけないと思っています。ユーザーの声を聞いて、それを実装していけるように」 私「なるほど、"何をつくるべきか分からない" ソフトウェア

    人の相談になんてのるな。|市谷 聡啓 (papanda)
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    tbpg 2019/07/14
    "相手が言語化できない部分を想像で補完し、できる限りまともな案となるようつとめる"
  • 自分のハンドルは、自分で握れ。|市谷 聡啓 (papanda)

    私には愛すべき古巣があって、卒業してもう10年近くになるのにまだお呼ばれすることがいまだにある。 戦友みたいな仲間がまだ残っていて、思い出したように声をかけてくれたりする。先日、社内の若者たちと話していてほしいと声がかかって、一に二もなく引き受けた。 行ってみると、4年目くらいから10年選手まで揃っていた。もう私よりはるかに若いメンバーだ。戦友の女史と私が最年長。やーね。 要は悩み相談会だった。大きな組織にいて、大きなソフトウェア開発の部分をやっていると、自分のこれからについて不安になってくる。よくある話だ。私もそんなことばかり考えていたよ。皆がそう感じるのも無理ない。私から伝えたのは2つ。 昨日、今日、明日と区別がつかなくなるくらい慣れきった日々だけは送らないように。 こういう状態になるのはもうコンフォートゾーン(安全圏)から出ていく、別の世界に越境した方が良いという合図だから。転職しろ

    自分のハンドルは、自分で握れ。|市谷 聡啓 (papanda)
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    tbpg 2019/04/27
    "昨日、今日、明日と区別がつかなくなるくらい慣れきった日々だけは送らないように。"
  • 組織をファーストではなく、セカンドで合わせる。|市谷 聡啓 (papanda)

    組織には理念が必要で、それを組織の中に行き渡らせないといけない、ということを長らく思っていた。実際には、まず理念と呼べるものが無い組織が圧倒的に多いのではないかと思う。ここでいう組織とは、会社の場合もあるし、コミュニティの場合もある。チームにも当てはまる。 理念はどうやってできるのだろうか? 組織をリードする者が、みんなに受け入れられて、自分事にできそうな内容と表現を生み出す。あるいは、入り口だけ用意して、中身をみんなで練りながらつくっていく。いずれにしても、理念は自然発生的には形にならないので、意図をもった存在が理念づくりに必要になる。 運良く理念を手にしたとして、リーダーは次に、理念が組織のみんなの中に宿り続けるよう、働きかけるところで苦労する。組織の中の誰を取り出しても、統一見解。一糸乱れぬナントカで、行き渡っている。それが組織(会社、コミュニティ、チーム)の強さになる。…と思ってい

    組織をファーストではなく、セカンドで合わせる。|市谷 聡啓 (papanda)
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    tbpg 2019/02/25
    "自分のファーストに別の何かを持っている人たちの集まりは多様性に満ち、思いがけない繋がりや働きが期待できる"
  • 「人に勝ちたい」をおさめる方法。|市谷 聡啓 (papanda)

    あるミーティングで人を待っていたらなかなか参加者が来ない。「前のミーティングが長引いてるんです」と聞いて、くだんのミーティングを覗きにいった。しばらく会話している内容を聞いてると、当に話したいことや次のアクションが噛み合っているのか?と気になったので、どこから何を話していたのか、ヒアリングしてみることにした。そうすると、どうもよくわからない。論点はシンプルなのに。「何が問題で、どうアクションするのか」だけ。 ミーティングの場には、もっと言うと1対1のコミュニケーションでも、ある傾向がある。それは「人に勝ちたい」という思いだ。マウントを取りたい、相手にその場に認められたり、良いことをただ言いたい、打ち負かしたい。相手がチームメートであろうと、長年連れ添っている仲間でも、この暴力的な思いが首をもたげるように浮上してくる。そう、無意識で、刹那的にだ。 そんな状態が続いたら、話はまとまらないし、

    「人に勝ちたい」をおさめる方法。|市谷 聡啓 (papanda)
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    tbpg 2019/01/28
    "認識する対象をその場で一致させるところから始める"
  • エンドロールに自分の名前を載せる。|papanda|note

    の人口が減っていく。この現実感がどのくらいあるだろうか。2018年という年はこの問題をリアルに感じさせる年だった。日の総体としての人口が激減する前に、産業領域によってもう数年のうちに労働人口が減っていくことが予見されている。そのために具体的な打ち手が取り組み始められている、それが2018年だ。ITで問題に対処するために声がかかり、クライアントと一緒に取り組む局面が増えた。 そもそも、こちら側の業界の人材も不足している。エンジニア不足問題はもう何年も言われ続けているが、解消する見込みは無さそうだ。どの会社、現場に行っても、人材に関して安寧としているところは無い。こうした状況下になると人よりも仕事のほうが目につくようになり、人は自ずと仕事を選ぶことになる。 ソフトウェア開発の業界では人間をリソースとして「人月」という数え方をしてきた。今は、一人の人が一つの仕事に一ヶ月時間を費やすという状

    エンドロールに自分の名前を載せる。|papanda|note
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    tbpg 2018/12/15
    “この仕事のエピローグにたどり着いたときに、どこかでエンドロールが流れるとして、そこに自分の名前を載せたいかどうかで、引き受ける仕事の意味を考える”
  • コミュニティは2回集まると死ぬ。|papanda|note

    昔から、さまざまなコミュニティをつくってきた。ただ、どれも長続きはしなかった。結局、今も残っているのは一つだけ。最初は集まってきたみんなもこれから始まることに期待でいっぱい。すごい盛り上がりを見せる。ところが、たいていの場合わずか2回目の集まりを経たところで、もう衰退期に入っていく。3回目には集まる人数が激減する。ここまで2-3ヶ月程度のことだ。コミュニティは2回集まると死ぬ。 長らく、その理由が分からないでいた。どういう工夫をとっても、たいてい死んでしまう。どういう集まりだったとしても。顔ぶれが違っていても。同じ道を辿る。まるで私だけタイムリープを繰り返しているかのように。2回目で死を迎えることになれてしまっているし、特に驚きもしない。ただ無力さだけはいつも感じていた。 ある時、一つの仮説に思い当たった。ヒントはリモートワークだった。仕事として、リモートワークを基とする日常を送り、組織

    コミュニティは2回集まると死ぬ。|papanda|note
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    tbpg 2018/12/07
    "・人は、単純接触していないと、物事の優先度が落ち、やがて忘れる。 ・人は、人に対してすらも、優先度が落ち、距離が出来ていく。"
  • 自分にとって、守りたい人がいるか。|市谷 聡啓 (papanda)

    仕事に対する動機の源泉とは何だろうか、ということをふと考えていた。 自分の能力が発揮できること、人の役に立つこと、ソフトウェアをつくること、世の中に良い変化をつくっていくこと…どれも仕事をするときの動機になると思う。私は「良い感じの状況をつくる」というミッションを個人的に掲げて、仕事や活動をしている。このミッションも、自分が行動するには十分な理由だ。 特に、これで困ってもいなかったのだけど、あることがきっかけで、ひょっとしたらもっと強固な動機になりうることを自分の中で発見した。結論から書くとそれは、「自分にとって守りたい人がいる」(から仕事をする)ということだ。 家族?いや、もちろん家族はそう、守りたい人。でも、ここでは仕事の文脈での守りたい人を指している。悩みを抱えていて、自分に助力を求めている友人。ある義憤に燃えて越境がしたくて、でもまだ力不足で、だからこそ私を必要とする若者。自分の能

    自分にとって、守りたい人がいるか。|市谷 聡啓 (papanda)
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    tbpg 2018/06/07
    "相手を信頼することで自分にはない力を得て、そして、自分の意思を貫く"
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