交信不能になったX線天文衛星「ひとみ」の模型を使い、説明する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の久保田孝教授=2016年4月1日、東京都千代田区のJAXA東京事務所 日本の天体観測衛星「ひとみ」が失敗したのは、大手電機メーカー「NEC」が作成したプログラムのミスだったとして、NECが宇宙航空研究開発機構(JAXA)に5億円を支払うことになった。9月5日、東京地裁で民事調停が成立したとJAXAが発表した。
宇宙空間を15年以上飛び続ける人類の「宇宙の棲み処」、国際宇宙ステーション(International Space Station、略してISS)。そのISSが今や、日本の宇宙船なしには存続しえなくなっている事実をご存知だろうか? その名は「こうのとり(HTV)」。無人の貨物船であり、ISSに住む宇宙飛行士たちに食料、水などを届ける「宇宙生活の命綱」だ。現在、ISSへの物資輸送は米国2機、ロシア1機、そして「こうのとり」の4機が担っている。日本以外の貨物船は最近、たびたび失敗しており100%成功しているのは、日本だけ。 さらに「こうのとり」しか運べない荷物がある。それが「バッテリー」。ISSで使われてきた旧型バッテリーが老朽化し、バッテリーの交換はISSを今後も使い続けるための最重要課題だった。その大役が、100%の成功率と世界最大の輸送能力を誇る「こうのとり」に任された。 2016年12
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