公務員のカラ残業や予算を流用して裏金を作る――。公務員がでたらめな税金の使い方をしているのかと思うと、憤りを感じる人も多いだろう。こうした不正経理にメスを入れるのが会計検査院だ。会計検査院が発表した2006年度の検査報告によると、公務員に指摘した数は451件、総額で310億6420万円に達した。 「もっと公務員の不正を暴いてほしい」と願うが、会計検査院とはどんな仕事をしているのだろうか? 調査官880人が検査をする 会計検査院は内閣・国会・裁判所に属さない、外部監査機関という位置付け。公務員が予算や法律に従って、きちんと会計処理をしているかどうかをチェックし、国が出資している政府関係機関や財政援助をしている都道府県などを検査している。対象先は実に5000以上。そこへ約880人の調査官が手分けして検査を行い、不正を見抜くのだ。 検査は書類で確認するだけでなく、現場に出向くこともある。「効率を
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