奈良「正論」懇話会の第63回講演会が27日、奈良市の奈良ホテルで開かれ、東日本国際大学の先崎彰容(あきなか)教授が「若者たちの『政治の季節』-国会前デモを考える」をテーマに講演し、「(学生グループ)SEALDs(シールズ)のような、不況や雇用不安から虐げられていると思っている若者がデモに走り、自分は正しいと考えて批判をしている。知識人はこういう現代社会に冷静な警告をしなければならない」と主張した。 ■不景気の世代…「自分たちは虐げられてる」「劣等感がデモに」 先崎氏は、パリ同時多発テロを例に挙げ、「フランスやベルギーのような豊かな国の若者が、自分の国を壊すようなテロをなぜ起こすのか。彼らの心の中にあるものが、日本でデモに参加した若者の中にもあるのではないか」と指摘。その上で、今の日本の若者を「景気が上り調子だった上の世代と比較して、自分たちは虐げられていると思っている」とし、「こうした劣等