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ブックマーク / note.com/yatte964 (1)

  • 細田守『竜とそばかすの姫』(の、寓喩と演出についてのメモ)|yatte

    とかく細田守は誤解されやすい作家だとおもう。前作『未来のミライ』など顕著な例だったが、映像的な技巧によって観客の解読を惹起する側面がこと細田作品については「なぜかいつも」おしなべて閑却され、おおむねリアリティや蓋然性の側からのみ評価されがちなのだ。これには徴候的なものさえ感じられてしまう――とはいえ実際のところ、この作り手がいつも寓話性とリアリティとの折衷に苦心しているようにみえるのもまた事実で、正味この夏の新作『竜とそばかすの姫』についてもその印象はまったく変わらない。あまつさえ現実と対照されるヴァーチャル空間の映像がどこまでも茫漠とした印象をしかあたえず、そこへ物語の立ちあがりの遅滞や諸要素の不活性がかさなりあうと、なるほどこと作に関しては蓋然性の問題ばかり指弾されてもむべなるかなという気はする。反面、細田のもくろみがあくまで寓話の構築にあった点をつよく意識して画面をおもいおこしてい

    細田守『竜とそばかすの姫』(の、寓喩と演出についてのメモ)|yatte
    tio259
    tio259 2021/07/19
    "すずはひとり――あたかも「そうしなければならないかのようにそうなる」ことが、この作品がどこまでも寓話だということを如実にしめしている――" なるほどなあ。
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