アニメ界のご意見番と言えばこの人! 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』などの作品で知られる押井守監督に、今年のアニメ界で注目した出来事を振り返っていただいた。 取材・構成=渡辺麻紀 ◆◆◆ 「作り手として“配信”に限界が見えた」 (1)視聴者からの反響が見えづらい見放題月額制 当初、ネットフリックスやアマゾンプライムなどの配信会社はクリエイターを尊重してくれる上に、資金もあって予算的にも苦労が少ない……そんなふうに聞いていた。私も何本か企画書を出したのだけれど、ことごとく通らなかったし、そうしているうちに状況も変化していったんだよね。 こういう状況は、80~90年代のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)ブームと似ていると思う。最初はオリジナルのストーリーを作らせてくれていたのに、あっという間に人気シリーズのスピンオフなど、鉄板の企画しか通らなくなったんだ。配
1944年7月、アメリカ・ニューハンプシャー州ブレトン・ウッズに連合国の代表が集まり、第二次大戦後の世界について議論した。米ドルが国際的な基軸通貨に選ばれたのはこの時だ。当時、偉大なる経済学者ジョン・メイナード・ケインズは、米ドルではなく、どこの国にも属さない「バンコール」という基軸通貨を創設すべきだと訴えていた[1]。 国際情勢の影響で円高になるたびに、「もしもバンコールが存在したら?」と想像せずにはいられなくなる。 2016年6月23日に行われた国民投票で、イギリスのEU離脱が決まった[2]。実際にEUから抜けるには今後2年ほど交渉を重ねる必要があると見られるが、金融市場はヒステリックに反応した(※いつものことだ)。一気に円高が進み、日経平均株価は暴落した[3][4]。 日経平均株価には「円高になると下落する」という、わりと簡単なパターンがある。輸出や海外売上への依存度が高い企業が多い
見ている人が周りにも増え、「カゲロウプロジェクト(以下・カゲプロ)」大好きな自分は意気揚々と「話そうぜ!」と盛り上がった時、アニメをかなり見ているはずの友人たちは言いました。 「で、『カゲプロ』と『メカクシティアクターズ』って同じなの?」 そこからかー! 確かにわかんないよね。 ニコニコ動画の累計再生数2500万以上。小説は累計200万部超え。CD「メカクシティレコーズ」売上オリコン一位。 十代に絶大な人気を誇る「カゲプロ」。 でもなぜか大人の間では全然知られていない。 大きな断層が「カゲプロ」にはあります。 朝井リョウ(1989年生まれ・直木賞作家。『桐島、部活やめるってよ』など)「カゲロウプロジェクトの場合は、ボーカロイドとかイラストっていうだけで、もう勝手に遮断してしまってる大人がいると思うんですよね。でも単語レベルで理解されないだろうなと思ってた『桐島』が意外と大人に読まれたように
ゲームの開発会社からネットカルチャーの一角を担う企業へと成長したドワンゴ。その代表である川上量生氏が、2011年にTechCrunch Tokyoで語った、ニコニコ動画をつくったときのエピソードがすごすぎたので書き起こしました。 ニコニコ動画を作る時に考えていたこと ニコニコ動画をつくったときのインターネットのビジネスチャンスやその際の日本のIT業界に対して思ったことは、他の人がやらないことをやるのが一番のビジネスチャンスであり、タイムマシン経営と呼ばれるようにアメリカの今を見て日本とアメリカの情報格差を利用し、ビジネスをすることがベンチャーの世界であるということが、パソコン通信時代からずっと続いているのは違うと感じていました。 川上氏はネット住民が誕生したのはパソコン通信の時代であったと考えており、そこで初めてバーチャルな世界で人生の一部の生活をおくる人たちが登場したと語ります。パソコン
クラウドソーシングサービスなどというサービスにちょっと手を出してみました。結論からいうと、正直あまり使いたくないなと思いました。よくも悪くも名前を聞くランサーズというサービスについてです。なんかもっと上手に付き合う方法がある気がしてたんだけどなあ。 クラウドソーシング(というかランサーズ)について どんなサービスか ランサーズ 一言でいうと、仕事をやってほしい人と仕事をしたい人のマッチングサービスです。 特徴 良い所 営業しないでもお客さんと出会える可能性がある エスクロー入金(後述します) 手数料は無難な料金設定だと思う。特に文句はない。 悪いところ 今からツラツラと書く。 どんな仕事内容がマッチングされているのか システム開発 webシステム・アプリ開発・ソフトウェア開発・VBAなど・ゲーム開発・サーバ構築・セキュリティ・DB構築 Web制作 ホームページ/webデザイン・スマホ/モバ
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紙の本が売れなくなったといわれてはや数年。出版社が電子書籍への取り組みを続ける中、漫画家や作家も電子書籍の自主出版など、さまざまな可能性を試行している。 自らを「読み捨てされる作家」と称する漫画家・青木光恵さんもその1人。夫の小形克宏さんと二人三脚で2013年11月から個人電子雑誌『スマホで光恵ちゃん』(以下、『すまみつ』)を、ブクログの電子書籍出版プラットフォーム「パブー」やAmazonのKindleストアで定期的に発行している。 2人の活動をサポートするブクログの大西隆幸さんを交えて、その取り組みで得られたものや、作家として直接ファンに作品を届けることで見えた可能性などを聞いた。 単行本の売れない作家=商品価値がない? ―― 最初にすまみつの発行を決めた経緯から伺っていきたいと思います。青木さんや小形さんが個人で電子雑誌を発行するに至った背景にはどういったものがありましたか。 青木 私
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140404/k10013500081000.html あー腹立つ! くっそむかつく!! あのさー、景気悪いとか庶民金ないとかいろいろ言われてるし、デフレだなんだで売価上げたもん負けみたいな風潮出てきてんじゃん。削れるコストを限界まで削って、従来の売価を維持して、そんで増税でなおのことがんばるよな。 俺前からずーーっと言ってんだけど、高い商品売れるんだって! たとえばカップ麺なんかが典型なんだけど、小麦粉の値上げとか震災からこっち、メーカーも積極的な商品開発やらなくなってるし、仮にどこかでやってたとしても、あんまり小売チェーンでは採用しないわけ。でも違うの。200円前後とか168円とかそういうんじゃなくて、300円オーバーのカップ麺とか絶対に売れるんだって。なんなら縦型で398円でくっそ凝ったカップ麺とか出してみろよ。絶対
フリーソフト「MikuMikuDance」(MMD)の世界がまた大きく広がりそうだ。武術の技とモーションを、MMDの共有財産にするプロジェクト「SAMURAI MMD」(侍MMD)がスタートした。 武術の世界で培われた技術をMMDに継承する。それは誰もが幸せになる道かもしれない。具体的な流れとしては、まず、武術家が実写動画を撮影して投稿する(侍サイド)。次に、MMD制作者はそこから気に入った動きをモーションデータとして作品制作に活用する(MMDサイド)。 武術の実演動画とモーションデータはクリエイティブ・コモンズとして蓄積。これにより、「技のモーションデータが残る」「迫力ある殺陣を作品にできる」「ハイクオリティのアクション動画を楽しめる」「武術がエンターテイメントとして親しまれ、認知度が高まる」などの効用が期待できる。 匠の技 MMDへ継承 侍MMDの発起人は日本の伝統芸能「手妻(てづま)
"Occupy Wall Street (ウォール街を占拠せよ)"の掛け声ではじまった、金融機関や大企業、 そして富裕層に対する抗議デモは、世界各地に広がっている。 1%の人間が富を独占しているが、政治は残りの99%のために行われなければいけない、と主張している。 結論からいうと、彼らの主張は論理的に間違っており、代案が何もないという点で、生産的ではない。 多くのグローバル企業は、さまざまなモノやサービスを安価に生み出しており、 これらの企業がなくなれば市民の生活が不便になるのは間違いない。 世界的に進行するグローバリゼーションは、途上国の人々の生活水準を間違いなく押し上げている。 このように「ウォール街を占拠せよデモ」に反論するのは簡単だ。 しかし筆者は彼らの憤りも十分理解できる。 先進国で次々と失われていく仕事が、新しい仕事に置き換わっていくのは、 経済学者が考えるほど簡単なプロセスで
http://www.nytimes.com/2011/01/28/world/asia/28generation.html 敬称略。 東京 ― ホリエケンイチは有能な自動車エンジニアだった。日本ではこのような若い人材が、ハングリー精神あふれるライバルの中国や韓国と渡り合い、現在の地位を保つために必要とされている。30代前半のとき、彼は主要自動車会社に勤めており、先進的バイオ燃料のデザインによって評価を得ていた。 しかし、多くの日本人のように、彼は非正規労働者だった。時限付き(temporary)契約のもとで、雇用保障もほとんど無く、そのほとんどが40代後半である正規労働者に比べて半分の給料しかもらっていなかった。彼は10年以上正規労働者になろうと努力したが、ついに辞めた。時限付き契約だけではなく、日本そのものを、である。 2年前、彼は中国語を習うために台湾に移り住んだ。 ホリエは語る。「
最近、デジタル・スカイ・テクノロジーズ(DST)という会社名をよく耳にするようになった。DSTはベンチャー・キャピタル、それもロシアを拠点とする会社だ。DSTの名前 がアメリカで最初に広まったのは、SNS(ソーシャルネットワーク・サービス)のフェイスブックに、2億ドルの投資を行った昨年5月のことだった。 DSTはこの投資で、2%に近いフェイスブックの所有権を取得したのだが、数々の投資話を蹴ってきたフェイスブックが同意した背景には、他社の数倍もの評価額をフェイスブックに与え、巨額の資金を積んだからだとされている。その後DSTは、社員や他の先行投資家からも株を買い取って、所有率は現在5%近くにも達するとされている。 さらに昨年12月には、フェイスブックのユーザーの間で圧倒的な人気を持つソーシャル・ゲームの開発会社、ジンガにも1億8000万ドルの投資を行った。ジンガは、農園を耕したり、ニューヨー
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