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ブックマーク / www.ne.jp (2)

  • 村上春樹で聴くジャズ

    学生時代、友人に「村上春樹の『羊をめぐる冒険』がすっごくすっごく面白いからとにかく読んでみて」と、3部作の『風の歌を聴け』から順番に読まされた(笑)のが村上作品との出会いでした。当時、歴史などの専門書ばかり読んでいた私にとって、その比喩や、情景描写に音楽作品を多用する不思議な文体はとても新鮮でした。そして以後、何度も繰り返して読むほどの愛読書となってしまいました。 村上春樹の小説には数多くの楽曲やミュージシャンが登場します。登場するばかりかかなり重要なファクターであったりもします。したがって、それらを知っているかどうかで、小説の印象はずいぶん違ってくるはずです。 このコーナーではそんな村上作品に登場するジャズを紹介したいと思います。もちろん、小説中にはさまざまなジャンルの音楽が登場しますが、中でもジャズは大きな位置を占めていると言っていいと思います。 というわけで、このコーナーは、以下のよ

  • 村上春樹で聴くジャズ -- ノルウェイの森

    ノルウェイの森講談社文庫 1991年 ジャズの名盤が登場。 ビル・エヴァンス「ワルツ・フォー・デビー」(上)73・197ページ レコードは全部で六枚くらいしかなく、サイクルの最初は「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」で、最後はビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」だった。窓の外では雨が降りつづけていた。 月の光がとても明るかったので僕は部屋の灯りを消し、ソファーに寝転んでビル・エヴァンスのピアノを聴いた。 Bill Evans Waltz For Debby Bill Evans (p), Scott LaFaro (b), Paul Motian (ds) 超のつく名盤。おおげさな評論家は、1曲目 "My Foolish Heart" の最初の1音でイイと思わないヤツはジャズ聴くのやめたほうがいいとまで言う。ま、それはさておき、実際にいいアルバムで、静かな夜

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