「ふたつの芽」のシンボルがついたTMCの旗を持ち、行進する支持者たち 「政」を"まつりごと"と読むように、かつて祭事と政治は一体のものだった。しかし、現代においてもお祭り騒ぎのような政治が行なわれている国がある。現在、総選挙真っ最中のインドである。 規模も熱量も気温も「今世界で一番熱い選挙」を、現地在住のライターが突撃取材!? インド政治に詳しい専門家による解説も! ■「世界最大の選挙」が始まった! インド第3の都市コルカタ。ここは5月でも気温は35℃を優に超え、湿度も高い灼熱の日々が続く。しかし、人々は暑さを物ともせずに選挙カーと共に街を練り歩き、選挙集会で大声を張り上げる。 そう、インドは今「世界最大規模」とも称される5年に1度行なわれる下院総選挙の真っ最中! 有権者数は9億6800万人、投票期間は4月19日から6月1日までの1ヵ月半の間に州や地域ごとに7回に分けて行なわれ、投票所の