増田文学に関するtriggerhappysundaymorningのブックマーク (80)

  • 高速道路でおしっこを出した話

    高速道路に乗ってからすぐに異変に気がついた。いつもはこの時間ならまだ混んでおらず、鬼門の町田ICも落ち着いているはずなのに何やら車の量が多い。おそらく事故だろう。ついていないな、と思いながらゆっくりと車が進んでゆく姿を眺めていたが、20分が過ぎ、30分が過ぎるとともに尿意が催してきた。 今朝コーヒーを2杯飲んだのが効いてきたようだ。まあでも車をしょっちゅう運転していればおしっこがしたくなる瞬間はたまにある。車のナビを見ると、一番近いサービスエリアまであと13キロとあった。 今日は母が運転してくれていたので、私は助手席に座ってツイッターに「事故渋滞にとらわれた。クソ。」と投稿をした。地図アプリを開き、サービスエリアまでの時間を調べる。あと45分か、まあ我慢できるだろう。 しかし15分が過ぎ、サービスエリアまでの距離はほぼ縮まらないまま、尿意と到着予定時間だけが異常なペースで育っていっていた。

    高速道路でおしっこを出した話
  •  すでに頭髪は見る影もなく、その両目にはテレスコープとナイトビジョン..

    すでに頭髪は見る影もなく、その両目にはテレスコープとナイトビジョンを仕込んだ筒状の人工義眼が埋め込まれている。頭部だけではない。いまや彼の体の87%が電力によって稼働している。生身の肉体を残しているのは、脳と心臓を除けば寿司を握る指先と肛門括約筋だけだ。 と、その時ドアベルが鳴って暖簾をくぐってくる影があった。 「やっとるか」 「へい、らっしゃ……あ、ああ」 「よう大将、繁盛しとるようやね」 咆哮のような野太い嗄れ声を発しながら口元だけで不敵に笑うその偉丈夫の姿に、彼は言葉を失った。見覚えがあるなどというものではない。夢の中にまで追ってきたこの男に何度魘されたかわからなかった。身の丈は2メートルを超え、髪も 髭も原始人のように伸び放題。眉の上から縦に入った大きな傷によって左目は潰れている。 「刑事さん。……お久しぶりです」 気丈にそう返してみせるにも、実を言えば相当の勇気が必要だった。常連

     すでに頭髪は見る影もなく、その両目にはテレスコープとナイトビジョン..
  • 初めて聞いた時にすごい笑顔になっちゃう曲あるよな

    これ好きすぎる、こんな曲あってええんか、マジか!ってなるやつ ないすか?俺はある Santiago MotorizadoさんのAmor en el cine これはマジでいい まず「映画館での愛」っつうタイトルがいい 日語だと愛ってあんまり連発する概念じゃねえし、「映画館」って単語もそこそこ画数が多い漢字三文字だから、結構かたい感じになってしまうな 違うんですよ 愛、amorは、知らんけど、多分わりとカジュアルに表現できるものくさい 「この曲愛してる」みたいな表現をYouTubeのコメント欄でわりと見る 好きの一段階上、くらいの理解で良さそう ほんで、映画館だって、「館」なんて大袈裟なものはつかずに、cine、シネの二文字だ 映画館行こうぜ、よりシネ行こうぜの方が絶対気楽だ なので、Amor en el cineを「映画館での愛」なんて言っちゃうやつはセンスがないですね 誰だ?そんなこと

    初めて聞いた時にすごい笑顔になっちゃう曲あるよな
    triggerhappysundaymorning
    triggerhappysundaymorning 2021/11/06
    聴いた.良いね.私は声が好き,こういうおっさん声は邦ロックでも好きだし./増田の文章は「翻訳の難しさ」を「翻訳できないニュアンスを伝える手法」として利用してるのが狡くて上手くて良い記事だった.
  • ファーストブクマカをしていた

    1年前までファーストブクマカをしていました 毎日増田を巡回してはブクマして、1000個に1つくらい有益そうなものを見つけて、それはそれは砂の中からきれいなガラスを見つけたような気分でいました。それがホッテントリに上がる頃には自分で書いたわけでもないのに、「ワシが育てた」ような感覚になり、大層気分がよかった記憶があります。月に2000記事くらいブクマするとホットエントリには自分の知っている増田しかあがらなくなります。当然というか、端から端までブクマしていたらそうなるもんです。 砂の中にはとげとげしたなにかだったり、皮膚の端切れが混じっていたり、そう、どちらかといえばきれいじゃないものばかりがありました。それらを見るたびに、聞くたびに不快な思いをしたり、こんな悩みがあるんだな、とフィクション作品のような消費をしたりして、今思えば当時なりの自傷行為だったのかもしれません。それも甘っちょろいもので

    ファーストブクマカをしていた
    triggerhappysundaymorning
    triggerhappysundaymorning 2021/10/11
    なんとなく昭和初期の作家を彷彿さす文体.
  • 渡辺明の敗北

    「最年少防衛」「最年少九段」。速報で次々と流れてくる文字は、間違いなく、将棋界の歴史に残る偉業だった。しかし、不思議と感情は湧き起こらず、それはただの文字の羅列にしか見えなかった。 「渡辺明の敗北」。代わりに浮かんだその文字は、頭から身体を巡り、あっという間に全身を蝕んでいった。 藤井聡太に初タイトルである「棋聖」を献上してから1年。渡辺は、戦を勝ち上がり、再びタイトル戦の舞台に戻ってきた。あの夏から1年。両者は立場を変えて再び相まみえた。「現役最強決定戦」との呼び声も高く、戦前のボルテージは最高潮に達した。 しかし、結果は渡辺にとって非情なものに終わる。0勝3敗。自身39回目のタイトル戦にして、初のストレート負けである。昨年圧倒的な研究で藤井に一矢を報いた第3局で、今度はその矢が届かなかった。復位を期し、1年ぶりに臨んだ大舞台での再戦は、梅雨の黒雲に呑まれるように進行し、夏を迎えないま

    渡辺明の敗北
  • 彼女に「増田くんは理解がない」と言われたからこっちから別れたら修羅場になった話

    なんか最近どっかでネットにでも影響されたのか、彼女が俺に対して理解力を求めるようなふざけたこと言ってくるようになったわけなんだけど別れたら修羅場になった スペックは俺33で外資系のITエンジニア年収最近ようやく1000万くらいに乗ったくらいのまぁ普通のスペックで、彼女は20歳くらい、ほわほわしているというかみたいなちょっと頭足りないところがある子だった まぁもともと大学通ってるとはいえどっか足りないところあって、情報と情報を比較するという行為ができないからなんにでも影響受けるようなところがあったとはいえ、このコロナ禍でクソ忙しい時に、多分ヒマでネット見ててそういう思想にかぶれたのか、そういう風なことを話すようになっていった、構ってほしいからたまたまわがままできそうなことを考えなしにやってただけとは思うが、流石にはてな匿名の顔も頭も醜いフェミとか腐女子の糞女みたいなことをこのクソ忙しい時に

    彼女に「増田くんは理解がない」と言われたからこっちから別れたら修羅場になった話
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    triggerhappysundaymorning 2021/03/13
    途中からいや増す創作感……
  • 背比べ

    築60年を越える立派な家を内見させてもらった時の話。 広さや立地は理想的だけれど「長らく人は住んでないけれど」という前置きがあったので、ほとんど期待せず見に行った物件だった。 中に入ると、築年数を感じさせないほど管理が行き届いた非常に綺麗な建物で、今の言葉で言えば古民家風なのにリビングにはシャンデリアがある和洋折衷な雰囲気が面白い、値段を考えると非常にお買い得な物件で、「間取りはちょっと古くさいですが、凄く良い材を使っているので水回りだけリフォームすれば長く住める物件ですよ」という不動産屋の言葉にも手放しで納得するぐらい、素人目に見ても「良い家」という印象を抱かせる建物だった。 嫁も「この物件いいね~」と言っていて、他にも数件内見予定だったけれど、この物件で決めてしまおうかと考えていた時に、一の立派な柱が目に入った。 そこには日付と名前と共に線が引いてあって、「1973 10 21 たく

    背比べ
  • 小さな図書館の思い出を喋りたい

    近畿郊外のベッドタウンの話だ。 その片隅の、さほど大きくない団地に育った。 団地とともにできた集会所の中に、小さな図書館の分室があった。 学校の教室一つぶんよりも小さいそこに、子供のころ足しげく通った。 児童書コーナーにあったはおそらく全部読んだと思う。 漢字がわかるようになると、鉄道ファンの積みあがったバックナンバーをひたすらに読み漁った。 身長が伸びてくると、棚の上の方にあったソノラマ文庫に手が届くようになった。 クラッシャージョウに世間から十年遅れくらいでドハマりした。 コバルト文庫やソノラマ文庫の並んだ中に、いつごろかロードス島戦記と風の大陸が入った。 ライトノベルを読み続ける一生は、この図書館に教えられた。 いつしか小さな図書館の蔵書では物足りなくなり、自分でを買いそろえるようになると、徐々に足は遠のいていった。 やがて団地そのものから引っ越すことになり、最後に行ったのはも

    小さな図書館の思い出を喋りたい
  • バカでかいステーキ

    近所に洒落たとこなんて一つもねぇがバカでかい公園があるもんで コロナ禍の休日ルーティンとして我が娘と二人で遊びに行ってたわけですよ 運動不足解消にちょうど良いや思って我が娘に負けじとはしゃいでたら脹脛つって悶絶 「パパ大丈夫?」と3歳児に心配される33歳児 そんなこんなで家出発してから1時間後には帰宅するハメに 帰ってきたら公園行く前には家にいたオカン(我が娘から見てばぁちゃん)がいない と思ってたらバカでかい荷物抱えたオカンが玄関にいて、どうやら俺らが公園行ってる間に 近所にあるバカでかい倉庫型スーパーに行ってきたらしい。オカン俺ら家を出たときまだパジャマ着てたよな?神速かよ オカンが戦利品の中から何やらごそごそ取り出して「これを夕に」と言って手渡してきたのが バカでかい牛肉。重量500g厚さ40mmのステーキ用にカットされたものが3枚。こんなアメリカンな牛肉焼いたことないんだが オカ

    バカでかいステーキ
    triggerhappysundaymorning
    triggerhappysundaymorning 2021/02/08
    名作.すごく好きな雰囲気なので増田は今後も日記を書いてほしい.
  • 金沢駅のトイレで、e-maのど飴を握りしめたあの日のこと

    地に足がつかない、とはこのことかと思った。 2月の終わり、寒い日のことであった。大学受験の二次試験前期日程の試験を終えた私は、試験会場の大学からバスに乗り、金沢駅のバスロータリーに降り立っていた。バスから降りた時、アスファルトがぐにゃんと歪んだような気がして、最初上手く歩けなかった。地に足がつかない、とはこのことかと思った。 二次試験は、よく解けたという気もするし、ダメだったという気もした。要するに何も分からず、前者であったと自分に言い聞かせるしかなかった。金沢駅の東口をとぼとぼと歩く。前期試験が終わった。そのことへの安堵と、もうこれで受験勉強をしなくていいかもしれないという期待は確かにあって、背中に羽が生えたような気分だった。 しかし、まだ合否は出ていない。もう動かせない結果は、どちらに転ぶか分からないのである。まだ何者にもなれていない、宙ぶらりんの状態は何とも居心地が悪かった。 バスか

    金沢駅のトイレで、e-maのど飴を握りしめたあの日のこと
    triggerhappysundaymorning
    triggerhappysundaymorning 2021/02/02
    これはもう「増田」外して「文学」でいい.良いものを読ませていただけた.
  • 23:50にヤマト運輸のドライバーが来た

    1/31 なんではてブのトップにきてるんだろうぎょっとした おこったこと「単発」への愚痴を文章にして気が晴れた感じだったけど、トップページに載って、ブコメで24時間不機嫌そうとか敵意しかないとか言われててそれにもぎょっとした 一瞬ゲスパー…って思ったけど、そう感じられるのは、そんな文章だったからなんでしょう。 でも実際に24時間不機嫌でいられる人も、敵意しかない相手と一緒に暮らそうと思う人も、そうはいないと思います。 あとこの件については、夫と配送業者、それぞれの対応にちがう意味での「???」を感じたわけで、夫への不満をヤマトにぶつけてはいませんし、逆もしかりです 住所の件はごめんだし、誤配の件は気にしてないけど、夜中に来るのだけはやめてという、それ以上のことは申し上げてませんし、起こったことをデフォルメして書いたわけでもないです 夫がその場で事情をきかなかったことについては、そういう夫の

    23:50にヤマト運輸のドライバーが来た
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    triggerhappysundaymorning 2021/01/31
    なんでコメ欄がこんなに増田に厳しいのかさっぱり分からんな.文句言いながらも夫が出来ない事を代行して良い妻じゃんね.タイトル含め短編小説の趣で私はすき.
  • 自分がどのような音に囲まれていたのかを抜き書きしてみる。

    ピアノのリサイタルもオーケストラも何も行われなくとも、なぜ音楽をやれたのか。思い出せる限りで、気になったことを書いてみる。 かつての小学校は、月末土曜だけ集団下校を行っていた時期があった。その下校する児童が、しゃべり声とともに自分の家の前を通っていく。もちろん私のピアノの音はその児童に届いていただろう。 小学校まで、道があまりにも単純すぎたため、クラスメートの声が、前方100m以上前にいる私に筒抜け。女子の声なのに、きれいに聞こえる。 目の前の文房具屋には、必ず自転車が3台くらい止まっていて、チェーンの音が必ず聞こえた。 路が行き止まりだったため、Uターンしてくるバスの運転音。 まだ冷房のないバスの警笛。 神社にいるに、煮干しをあげると、鳴かずにべてきたが足音は聞こえた。 考えられないような薬屋の沈黙。 下級生のやってた「アトランチスの謎」のBGMがドアから聞こえていた。 空き地を走り

    自分がどのような音に囲まれていたのかを抜き書きしてみる。
    triggerhappysundaymorning
    triggerhappysundaymorning 2021/01/24
    こういうの気づけなかったり単なるノイズと捨てたりする人も多い中で,そういうの大切にしてるのすき.
  • コロナ禍のドサクサに紛れて離婚しました 自分頭おかしかったなというか、..

    コロナ禍のドサクサに紛れて離婚しました 自分頭おかしかったなというか、悲しみにくれることで自分に酔ってたんだなっていう恥ずかしさで情けないです 助言ありがとうございました!

    コロナ禍のドサクサに紛れて離婚しました 自分頭おかしかったなというか、..
  • 私はまだ「新サクラ大戦」をプレイできていない

    新サクラ大戦が発売されてから一年が経った。発売日に買ったゲームのパッケージは、封を切られることなく棚の中で埃を被っている。 私はまだ、「新サクラ大戦」をプレイできていない。 私は15年近くサクラ大戦のファンを続けている。いや、続けて「いた」と言っていいかもしれない。2006年にPSPで発売されたサクラ大戦1&2にドはまりし、ドリキャスとPS2を買って3,4,5をプレイした。一日の受験勉強を終えた後、深夜0時~3時までドリキャスを起動し、3時間だけ睡眠を取って学校と塾へ行き、帰ってからまたサクラをやる。大学受験という過酷な生活の中で、サクラだけが生きがいであった。 ゲームをプレイした自分は次々に派生作品へと手を伸ばしていった。OVAと旧アニメ、活動写真を鑑賞し、小説漫画を買い漁り、CDを聞いて武道館ライブにも足を運んだ。あらゆる公式作品では飽き足らずに、ネットに転がっている二次小説を片っ

    私はまだ「新サクラ大戦」をプレイできていない
    triggerhappysundaymorning
    triggerhappysundaymorning 2020/12/18
    これで1本書けるのは才能やで.
  • はんこ屋の離婚届

    私ははんこ屋を経営していた。 父から引き継いだ小さな店だが、仕事には誇りを持っていた。 しかし、世間がはんこ撲滅を訴えはじめると、すべてが変わってしまった。 店の経営は傾き、愛想を尽かしたは家を出て、愛人と暮らし始めた。 いまは亡き父の言葉を思い出す。 「なぜ、はんこが必要なのかわかるかい? はんこは自分が自分であることを証明するものだ。 はんこが無くなったら、自分はほんとうに自分なのだと、他人に示すことができないんだよ。 だから、はんこは世の中から絶対に無くならないんだ」 思えば30年前、市役所で提出した婚姻届には、私とのはんこが押されていた。 父が作ってくれた特製のはんこである。 名前の横で赤く輝くはんこの文字は、私たちの未来を祝福するかに見えた。 私という存在の証明は、まさにこのはんこにあったのである。 いま私が手に持っている離婚届には、はんこが無い。 はんこの欄は、もう10年も

    はんこ屋の離婚届
  • 足立区が滅びた日

    「足立区では同性愛を認めません」 その政令がくだされたのは、なんでもない平日の午後のことだった。 昼休み、うちのクラスの担任である佐藤先生が慌てた様子で教室に駆け入ってきて、突然教室のテレビを点けた。 教室のテレビなんて、そうそう使われることがないから、点いてる様子を皆が興味深そうに眺めていたら、画面に写った知らない政治家のおじさんがそう言ったのだ。 ◆ 何故同性愛を認めないのか?なんてことはない、理由は知らない政治家が語った。 ここ最近、何度もニュースで聞いたような、ありふれた馬鹿らしい理由だ。 「ここ、足立区では同性愛を赦してしまえば、神の裁きが下り、滅びてしまいます」 ◆ 神の裁き?ばかな話だ。 ばかな話だけれど、どうも大人たちはそんなばからしい話を真に受けているようで、足立区からはここ数年で随分と人が消えていった。 3年ほど前、政府の生み出した『ホモヘテロセンサー』というムズかしい

    足立区が滅びた日
    triggerhappysundaymorning
    triggerhappysundaymorning 2020/10/06
    青春ディストピアもの.
  • いつか必ず僕は泣く

    遅い夏休み、福岡の実家に帰った。 父さんに予約録画の仕方を教えてあげるため居間でBDレコーダーを操作していたら、 父さんが母さんのフラダンスを録画した動画をたまたま見つけて家族みんなで見た。 僕が滅多に知らないバッチリ化粧してアロハなドレスを着た母さんが居間で踊っている動画だった。 普段こんな格好をすることないから、市民ホールでの発表会が終わった後、そのままの姿で帰宅して笑、父さんに動画を撮ってもらったらしい。 ちゃんと踊れてるんだけど、途中間違えてやり直す所で爆笑してしまった。 でも同時に、いつか僕はこの動画を見て泣く日が来るんだろうなと確信をしてしまった。 それどころか嗚咽混じりで大号泣するかもしれない。 たった一年に二回しか実家に帰らない僕を、いつも見送りの時見えなくなるまでずっと手を振ってる両親。 毎年少しずつおじいちゃんとおばあちゃんになっていく。 母さんが死ななければいいのに、

    いつか必ず僕は泣く
    triggerhappysundaymorning
    triggerhappysundaymorning 2020/09/21
    孝行増田.私は今は両親と仲悪いわけではないが,彼らが死んでも泣くほど悲しい感情が湧くかどうか…….
  • 防犯カメラの死角を必死で探したことがある

    実家に帰ってきて親のいない茶の間で水ようかんをべていたら、この家でこんなにしずかな時間を過ごすのは久しぶりだと気づいた。 それは両親が旅行(といっても彼らも私も都民なので県をまたいだ移動をするのは悩ましく、近場のホテルをとって普段よりすこし贅沢みたいなことをしている)で不在にしているのはもちろん、私が人との同棲結婚離婚を経てひさびさにひとりになったからというのもある。 10代後半から20代前半にかけては、親の不在期間はそのまま、好きな男の子を家にこっそり連れ込むためのタイミングだった。 いま、ひどいときには収入が5ケタになるような弱小フリーランスの私とはちがい、両親は当時から地に足のついた仕事をしており、なおかつ良くも悪くもバブル世代的な人たちだった。10年ほど前、実家の駐車スペースには黒くでかいベンツと流線形の銀色の外車が並んで置かれていて、家族である私から見てもそれらは笑ってしま

    防犯カメラの死角を必死で探したことがある
    triggerhappysundaymorning
    triggerhappysundaymorning 2020/07/26
    タイトルが増田っぽいけど,これはもう「作品」やで.
  • こんばんは、猫です。一年のうちでこの時期が風が最も気持ちいいですね。..

    こんばんは、です。一年のうちでこの時期が風が最も気持ちいいですね。耳をくすぐり背中を撫でゆくフワフワに、思わず目が細まります。土の匂いと緑の匂い、雨上がりに伸びる草の存在を感じます。風とは何か知っていますか。それは、ここにない匂いのことです。もしくは、これから出会うものの気配のことです。 窓が開いていることを、私は見逃しません。何事もない日常の部屋に、差し込むように興奮を覚える一画を感じるからです。窓とは何か知っていますか。それは、変えるか/変えないかを自問することです。答えはどちらでもいいのです。問いが場に存在している、それが窓です。 問いの前に私は佇んでいます。挑むたびにあなたが引き留めてくれるので、そうか今ではないのか、と気が付きました。風が運んでくる窓のむこうについて確かめたいけれど、今ではないのか。フウフウして貰える焼魚、クセになる納豆、丸まりやすく設えた寝床、なによりあなたの

    こんばんは、猫です。一年のうちでこの時期が風が最も気持ちいいですね。..
  • こんばんは、猫です。一年のうちでこの時期が風が最も気持ちいいですね。..

    こんばんは、です。一年のうちでこの時期が風が最も気持ちいいですね。耳をくすぐり背中を撫でゆくフワフワに、思わず目が細まります。土の匂いと緑の匂い、雨上がりに伸びる草の存在を感じます。風とは何か知っていますか。それは、ここにない匂いのことです。もしくは、これから出会うものの気配のことです。 窓が開いていることを、私は見逃しません。何事もない日常の部屋に、差し込むように興奮を覚える一画を感じるからです。窓とは何か知っていますか。それは、変えるか/変えないかを自問することです。答えはどちらでもいいのです。問いが場に存在している、それが窓です。 問いの前に私は佇んでいます。挑むたびにあなたが引き留めてくれるので、そうか今ではないのか、と気が付きました。風が運んでくる窓のむこうについて確かめたいけれど、今ではないのか。フウフウして貰える焼魚、クセになる納豆、丸まりやすく設えた寝床、なによりあなたの

    こんばんは、猫です。一年のうちでこの時期が風が最も気持ちいいですね。..