強い陽射しの下で活動すると疲労を感じることがある。てっきり暑さにやられたのだと思っていたら、実はこれ、紫外線が大いに関係しているのだという。 「紫外線疲労」。聞きなれない言葉だ。5月から増えるという紫外線だが、どのような対策をとれば良いのだろうか。 「紫外線疲労は、肌より、目から浴びる影響が大きくて危険なのです」 こう話すのは、伊藤医院副院長で眼科医の有田玲子医師。対策などについて聞いた。 ■目から入った紫外線は「W疲労」の原因に【有田玲子医師】 紫外線を浴びると、細胞内に大量の活性酸素が発生します。過剰な活性酸素は細胞をさびつかせ、細胞の機能を一時的に低下させる、これが疲労の正体です。 肌(皮膚)が紫外線を浴びると「筋肉疲労」を起こします。それに対し、目から入った紫外線は、「自律神経」と「筋肉」の両方に影響を与えるので、精神的な疲労と肉体疲労の「W疲労」を起こしてしまうのです。