ブックマーク / econ101.jp (7)

  • ノア・スミス「Twitter 入り浸りは精神衛生に有害」(2024年3月9日)

    ソーシャルメディア利用と精神衛生の悪化の相関を見出してる研究は山ほどある.でも,de Mello, Cheung, & Inzlicht によるこの研究こそが,ぼくにとっては真打ち登場って感じだ: 世間の論議では,よく,Twitter(現 X)がユーザーと社会に有害な影響を引き起こすと言われている.稿では,合衆国の Twitter ユーザーたちの代表的標から252人の参加者を得て調査を行うことで,この研究課題に取り組む.我々は,一日5回の質問を7日間にわたって継続した(6,218回の観察).調査結果から,Twitter 利用が幸福度の悪化および政治的二極化・怒り・帰属感覚の増加に関連していることが明らかになった.効果量は,社交的なやりとりが幸福度にもたらすものに近い.こうした影響は,人口統計上の特徴〔年齢や居住地域や就業状況など〕や性格特性を考慮しても一貫していた.データから推測される

    ノア・スミス「Twitter 入り浸りは精神衛生に有害」(2024年3月9日)
    ueshin
    ueshin 2024/03/15
    「受動的な利用法はより低い幸福度と関連し,社交的な利用法はより高い帰属感覚と関連し,情報探索のための利用は怒りと関連していた」 あなたはこの3タイプのどの使い方が多いですか。
  • ノア・スミス「1997年から日本経済がどれほど不調だったか」(2023年11月26日)

    通説では,1990年にかの不動産バブルがはじけてから日は「失われた○十年」に苦しんできたという話になっている.実のところ,一人あたり GDP を見ると,他の豊かな国々にくらべて日の実績が見劣りしはじめた起点は1990年ではなく1997年に思える.97年といえば,アジア金融危機のあった頃だ. この「失われた○十年」論に対して典型的に向けられる反論では,こう語られる――日が停滞しているように見えるのは,大半が人口の高齢化によるものであって,実際の生産性で見ると日は2000年頃から問題なくやっている.新しく出た Fernandez-Villaverde, Ventura, & Yao の論文は,こう主張している: 多くの先進諸国では,この数十年で,高齢化にともなって,一人あたり GDP成長と労働年齢の成人一人あたり GDP 成長のちがいは大きくなってきている.日のように一人あたり GD

    ノア・スミス「1997年から日本経済がどれほど不調だったか」(2023年11月26日)
    ueshin
    ueshin 2023/11/29
    90年から97年のタイムラグって、不良債権がたまりにたまって糊塗していたのが、耐えきれなくなって時限爆弾のように三大金融機関の破たんするまでの間では。いまの中国の不動産バブル崩壊もそういう状態では。
  • ノア・スミス「実は日本は様変わりしてるよ」(2023年1月23日)

    By 稲ノ歯鯨 – Own work, CC BY-SA 4.0 2020年代は1990年代とはちがう BBC の東京特派員ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズが書いた,日についてのエッセイが広く話題になってる〔日語版〕.ぼくも読んでみたけれど,ひどくいらいらしてしまった.このベテランジャーナリストは――2012年から日に暮らして働いたすえに――日の印象をまとめている.彼によれば,日は停滞して硬直した国で,「ここに来て10年経って,日のありようにもなじみ,次の点を受け入れるにいたった.日は,変化しそうにない.」 でも,日に暮らしたことがあって,2011年以降も年に1ヶ月間ほどここに来て過ごすのを繰り返してる人物として,そして,日経済についてかなりの分量を書いてきた人物として言わせてもらえば,日はまちがいなく様変わりしてる.すごく目につきやすくて重要なところがあれこれ

    ノア・スミス「実は日本は様変わりしてるよ」(2023年1月23日)
    ueshin
    ueshin 2023/02/03
    バスってはいるが、あまりぴんとこない。私も批判されている記者の90年代の枠組みで捉えているのかな。住居、出生率、移民、女性管理職で、日本はそんなに変わったかな。
  • ノア・スミス「日本の生活水準,低すぎ」(2022年5月24日)

    [Noah Smith, “Japan’s living standards are too low,” Noahpinion, May 24, 2022] 働きづめでも報われない国 日からこんにちはこんにちは! 2週間の旅行でこっちにきてて,せっかくだから日について何か記事を書こうと思う.まずは,経済の話からはじめよう. たいていの人たちが日について最初に気づくのは,各地の都市がいかにすばらしいかってことだ.とりわけ東京は,現代の驚異だ.キレイに刈り込まれた木々に取り囲まれて,設計のしっかりしたぴかぴかのビル群がそびえたっている.レストランやお店や各種の娯楽は目眩がするほど数知れず,どれもこれもすばらしい.どこも混み合ってるけれど,それでいていつもなぜか静謐を感じさせる.そして,ほんの数分歩けば電車の駅にたどり着いて,そこからどこでも必要な場所に向かえる.他のどんな国もおよばない

    ノア・スミス「日本の生活水準,低すぎ」(2022年5月24日)
    ueshin
    ueshin 2022/05/25
    働いても働いても報われない国日本。それなのになぜフェアな労働で生きようとするのか。企業に国民の福祉を任せる制度が機能しなくなった現在、政府が貧困の援助をするしかない。
  • タイラー・コーエン 「本ってどのあたりまで読んでる? ちゃんと最後まで読んでる?」(2016年3月16日)/「最後まで読まれたベストセラー、途中で放棄されたベストセラー」(2014年7月5日)

    ●Tyler Cowen, “How much do readers read?”(Marginal Revolution, March 16, 2016) Jellybooks社が調査対象として選んだ200冊近くに及ぶのうちで読者の過半数が読了した(最後まで読み終えた)例はどのくらいの数に上ったかというと半数(100冊)にも満たなかった。大半の読者はかなり早い段階で読むのをやめてしまう傾向にあるようだ。女性は50~100ページあたりで読むのをやめ、男性は30~50ページあたりで読むのをやめる。全般的にそのような傾向が見出されたという。Jellybooks社が調査対象として選んだのうちで読者の75%(4分の3)以上が読了した例というのは全体の5%(10冊)に過ぎず、6割(120冊)のは読破率(読者のうちでそのを読了した人の割合)25~50% [1] … Continue readi

    タイラー・コーエン 「本ってどのあたりまで読んでる? ちゃんと最後まで読んでる?」(2016年3月16日)/「最後まで読まれたベストセラー、途中で放棄されたベストセラー」(2014年7月5日)
    ueshin
    ueshin 2018/09/03
    わたしのKindle本のポピュラーハイライトを見ると前半に固まっており……。がっくし。
  • タイラー・コーエン 「保守とリベラルの政府観の違い ~『厳格な父親』と『慈しみのある母親』~」(2004年6月8日)

    ●Tyler Cowen, “Why are people conservatives or liberals?”(Marginal Revolution, June 8, 2004) 常々思っていることなのだが、多くの政治的な論争での意見の違いは、比較的少数の次元ないしは比較的少数のコアとなる価値判断の違いに還元できるんじゃなかろうか? そして、個々人の価値判断は、基的なパーソナリティーに根差している場合が多いんじゃなかろうか? このような私の直観にいくらか肉付けをしてくれているのが、ジョージ・レイコフ(George Lakoff)だ。彼の主張を簡単にまとめると、保守派は「厳格な父親」(“Strict Father”)モデルの側に立ち、リベラル派は「慈しみのある母親」(“Nurturant Mother”)モデルの側に立つということになる。 レイコフは次のように指摘している。 「家族」

    タイラー・コーエン 「保守とリベラルの政府観の違い ~『厳格な父親』と『慈しみのある母親』~」(2004年6月8日)
    ueshin
    ueshin 2014/09/09
    早くにはラットレー・テイラー「歴史におけるエロス」が指摘していること。
  • ド・ブロムヘッド&アイケングリーン&オルーク 「1930年代の大恐慌下において極右勢力の台頭を支えた要因は何か?」

    ド・ブロムヘッド&アイケングリーン&オルーク 「1930年代の大恐慌下において極右勢力の台頭を支えた要因は何か?」(2012年2月27日) ●Alan de Bromhead, Barry Eichengreen and Kevin O’Rourke, “Right-wing political extremism in the Great Depression”(VOX, February 27, 2012) 世界中を巻き込む経済危機が長引くにつれて、1930年代と同じように、政治的な過激主義が勢いを増すのではないかとの恐れが広がりつつある。①民主主義を採用してからの歴史が浅く、②極右政党が既に議会でいくつか議席を得ており、③新政党が議会で議席を獲得するハードルが低い仕組みの選挙制度が採用されているようだと、政治的な分裂が生じたり過激主義が台頭したりする危険性が高まる傾向にあるが、④景気

    ド・ブロムヘッド&アイケングリーン&オルーク 「1930年代の大恐慌下において極右勢力の台頭を支えた要因は何か?」
    ueshin
    ueshin 2013/11/19
    極右って追いつめられた民衆を救うという正義観の正当化・信念があるんだよね。
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