”英雄ドラキュラ”ヴラド3世の生涯 ～吸血鬼伝説・序～ : 文芸雑技団ハルカトーク12月9 ”英雄ドラキュラ”ヴラド3世の生涯 ～吸血鬼伝説・序～ カテゴリ:欧州史 ドラキュラ。 この名前を聞いて、間違いなくあなたは吸血鬼を連想したはずです。しかし、本来はドラキュラと吸血鬼は何の関係もありません。ドラキュラは、本来ドラクル（龍公・悪魔公）の息子という意味です。 ワラキア公ヴラド2世が、神聖ローマ帝国の”ドラゴン騎士団”に叙任されたため、その息子のヴラド3世がドラキュラと呼ばれるようになったのです。その名前が、如何にして吸血鬼と結びついたのでしょうか。今回は、ヴラド3世の素顔に迫ります。 ヴラド3世の父親はワラキア公国の君主でした。この国は現在でいうところのルーマニア南部です。下記の地図を見て頂ければわかるとおり、当時のルーマニアは、ハンガリー（トランシルヴァニア）・モルダヴィア・ワラキアの三国に分かれていました。 【15世紀欧州地図】 そして、ワラキア公国は、オスマン帝
