都市部を中心に、通信品質の著しい低下が指摘されているNTTドコモ。5Gのネットワーク整備に4Gから転用した周波数帯を活用することに消極的で、5Gの面展開が遅れたことが品質低下要因の1つと見る向きが多いが、過去を振り返るとNTTドコモが“つなぎ”の技術に消極的な傾向が見えてくる。一体なぜだろうか。 通信品質低下の問題に新技術で対策 コロナ禍からの人流回復によるトラフィック急増で、都市部を中心に通信品質が著しく低下し、不満の声が急増したNTTドコモ。事態を重く見た同社は、とりわけ通信品質が大きく低下している東京都内の4エリアに向けた通信品質対策に取り組み改善を図ったが、同社の通信品質に不満を挙げる声は他の地域からも聞かれる。 そうしたことからNTTドコモはより抜本的な通信品質対策を進めるべく、2023年10月10日に将来を見据えた全国ネットワークの集中品質対策を、2023年12月までに進めるこ
なぜ、私(CDN屋)は25年間無視していたIPv6に本気なのか? IPv6と私 私は、 20年ぐらい前まで、NTT研究所で働いており、IPv6組と呼ばれるグループに属していました。ただし、私自身は、IPv6をガン無視しつつ、CDN関連の研究開発を行っていました。この理由としては、IPv6の付加価値は「アドレス空間が広い」ぐらいしかなく、しかもIPv6はIPv4と互換性のない「新しいプロトコル」であり、「IPv6は下手すると普及しない夢物語」であると思っていたせいです。私は、NTT研究所を退社した後も、ネット&メディア業界に約20年席を置いてますが、IPv6に対する立ち位置(ガン無視)は大きく変わりませんでした。 なぜIPv6? しかし、ここ最近は、徐々に「IPv6やんなきゃ」という感じに変わってきました(先月は、人生で初めてIPv6サミットにも参加しました)。この理由として最大のものは:
OSI参照モデルとTCP/IPモデル なぜいまでもOSI参照モデルによる説明が多いか QUICは、TCP/IPモデルのトランスポートとはいえるが、OSI参照モデルのレイヤ4とはいいにくい HTTP/QUICモデル QUICをどう解説するか OSI参照モデルとTCP/IPモデル かつてぼくたちは、7つのレイヤに分かれたOSI参照モデルという姿でコンピュータネットワークを学び、その7層のモデルにそって各種のプロトコルを理解しようとしていました。 だから、「SONET/SDH上のATM回線でIPパケットをやり取りする」という構想をきけば、「つまり、SONET/SDHがレイヤ1で、ATMがレイヤ2で、IPがレイヤ3なのだな」という枠組みを頭に描いていました。 と同時に、OSIのレイヤとはいったい……、というアンビバレントな想いにさいなまれることもよくありました。 「SONET/SDHがレイヤ1って
190カ国で100万を超えるユーザーが利用するAWS(Amazon Web Services)。このクラウドサービスを支えるネットワークインフラはどのように進化してきたのか。その技術要素をレポートする。 ネットワーク仮想化とオープン化によって、ネットワークの構築・運用法は劇的に変わる。ユーザー企業は、ベンダーや通信キャリアが提供する製品/サービスをただ使うのではなく、「必要な機能を必要な分だけ」使う、さらには「要件に合うものが市場になければ自ら作る」という新たな選択肢を手にすることになる。 それを体現しているのが北米のハイパースケールクラウドプロバイダーだ。 その1社であるアマゾンが5月末、AWSの最新動向を紹介するイベント「AWS Summit Tokyo 2018」を開催。アマゾン ウェブサービス ジャパン 技術統括本部 ソリューションアーキテクトの岡本京氏が「AWSを支えるネットワー
Ethernetとの互換性が重視されつつあるInfiniBand ネットワークの進化は、基本的には高速化や広帯域を目指すものだが、CPUの高速化と同様に、ネットワークの高速化についてもそろそろ物理的な限界に突き当たりつつあるのではないか、という懸念は出てきている。とはいえ、進化のペースは鈍化しているものの、まだ高速化の取り組みが完全に放棄されたわけではない。 LANの世界におけるデファクトスタンダードであるEthernetでは、10GbpsがIAサーバの標準ネットワークインタフェースとなっており、必要に応じて25Gbpsも選択可能、という状況だ。それ以上の速度では、40Gbps、50Gbps、100Gbpsといった規格に基づく製品が市場に投入されており、ロードマップとしては200GbE、400GbEといったさらなる高速化が見えている。 一方、HPCの分野で使われてきたInfiniBandは
InfiniBandやイーサネットのチップ、アダプタカード、スイッチなどの分野で主要なベンダの1つであるメラノックステクノロジーズの会長兼CEOのEyal Waldman氏が来日。今後の同社におけるInfiniBandとイーサネットのロードマップを説明しました。 イーサネットはデータセンターやオフィスにおけるLANの媒体として広く使われており、InfiniBandは特に小さなレイテンシと幅広い帯域が要求されるハイパフォーマンスコンピューティングやサーバとストレージとの接続などに使われています。 どちらも現在は40Gbsから100Gbsへと高速化が進んでいる状況ですが、Waldman氏は2016年から2017年にかけて200Gbsの製品が登場すると同社のロードマップを説明しました。 同社は2013年5月にKoturaを、6月にIPTを買収していますが、それは100Gbsネットワークのデプロイ
Facebookやグーグル、マイクロソフト、ドイツテレコムなど大手クラウドベンダーやテレコム企業が中心となって今年3月に発足したOpen Network Foundationは、OpenFlowの新版「OpenFlow 1.2」を同団体の理事会が承認したと発表しました。 ONF: OpenFlow 1.2 Marks Big Step Forward for Software Defined Networking - MarketWatch Open Networking Foundationは、プログラミングによってネットワーク上のスイッチングやールティング、ファイアウォールやロードバランスなどを含むさまざまな経路制御や機能を実現しようという「Software-Defined Network」を推進する団体。 OpenFlowはそのSoftware-Defined Networkを実現す
イーサネットのフレームを拡張して、数Kbytesのデータを1回で送信できるようにするジャンボフレーム。その仕組みや注意点について解説。 連載目次 ジャンボ・フレームで、ネットワークのパフォーマンスを向上させる ルータやネットワーク・インターフェイス・カード(NIC)など、最近のネットワーク機器の仕様を見ると、「ジャンボ・フレームをサポート」したという記述がよく見受けられる。これを使うと、多くのデータを一度に転送でき、パフォーマンスが向上する、例えばファイル・サーバやWebブラウザの速度が向上し、快適に使えるようになる、といったことを連想する。だがその一方で、「ジャンボ・フレームを活用するには、すべての機器がジャンボ・フレームに対応している必要がある」とも書かれているが、これは具体的にはどのような状態を指すのだろうか? ファイル・サーバにアクセスする場合はなんとなく分かるが、ではインターネッ
20年ほど前にイーサネットを学び始めた頃、イーサネットの2つの大きな特徴を教わりました。1つは、イーサネットでは複数のノードがケーブルを共有しているため、信号の衝突(コリジョン)が発生すること。もう1つはネットワーク構造には決してループとなる部分があってはならない、ということです。 しかしこの2つの特徴は、イーサネットの進化とともに消え去ろうとしています。イーサネットは僕の知っている昔の姿から大きく変わろうとしているのです。 コリジョンはなくなった イーサネットの大きな特徴の1つが、CSMA/CD(キャリアセンスマルチプルアクセス/コリジョンデテクト)です。ネットワークに複数の機器が接続されている場合、同時に通信を開始するとネットワーク上で信号が衝突するコリジョンが発生、コリジョンの発生が検出された場合には、それぞれの機器はランダムな時間だけ待って再送する、という仕組みです。 これによりイ
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