ブックマーク / blog.tinect.jp (12)

  • 大学の恩師に教わった、「なにがわからないか、わからない」ときの質問のしかた。

    「恩師」の意味を「人生全体に渡って、大きく影響を及ぼす程の薫陶を受けた人」と定義した場合、私には恩師と言って良さそうな人が二人います。 一人は、小学校の3年から4年の時に担任をもってもらったH先生。 もう一人は大学の専門課程、国語学研究室でお世話になったS先生。 H先生については、人生の選択に関わる重要な示唆を色々と頂いたなーと思っていて、例えば昔この記事で書いたんですが、 忍者ハットリくんが、私の人生を大きく変えた、という話。 「ファミコンの忍者ハットリくんに巻物が出てきてかっこいいから、物の巻物にも触ってみたい」 と素っ頓狂なことを言い出した私に、 「巻物は大学行かないと触れないよ」と答えて、さり気なく「大学=巻物」という刷り込みを行ったのがH先生です。 多分私、この教えがなかったら大学行ってませんでした。 上記の記事でも書いた通り、私は大学での専攻として、「巻物に触りたいから」とい

    大学の恩師に教わった、「なにがわからないか、わからない」ときの質問のしかた。
    white_trevally36
    white_trevally36 2021/05/02
    「なにがわからないかわからない」状態では、兎に角やってみたものが成功なのか失敗なのか、失敗なら何が悪いのかも往々にしてわからない。ガイドのないまま失敗とだけ断ぜられたら、入門者はやる気をなくすだろう。
  • 質問が出ないのは話し手の責任が8割。だから「質問が出る」ようにルールを決めたら、大成功した話。

    ちょっと前の話になるんですが、はてな匿名ダイアリー、通称「増田」でこんな記事を読みました。 質問力の付け方 知識がなくて質問できない部分も確かにあるけれど、少し考えれば分かる違和感に気付かないままの時もある。 そして質問しても、後が続かない質問しか出てこない。もしくは、質的ではない的外れなものしか出てこない。 論議に対してクリティカルに効くような質問が出来ないし、それを引き摺り出すことも能わない。 ベストディスカッション賞を取る質問なんか一生出てこない。 「質問が思いつかない」「いい質問が出来るようになりたい」という増田の話ですね。 当たり前の話なんですけれど、「質問」というのは確かに非常に重要でなんす。 基、話す側には、「聞き手が何を知らないか」が分かりません。 ゼミだろうが発表会だろうが関係なく、話し手と聞き手の間には、間違いなく知識の溝が出来るものでして、話す内容だけでそれを埋め

    質問が出ないのは話し手の責任が8割。だから「質問が出る」ようにルールを決めたら、大成功した話。
    white_trevally36
    white_trevally36 2019/10/21
    質疑時間を潰すために論旨にわざと穴を空けておくのは発表の常套手段。
  • 「こじらせ高学歴」が、学歴から自由でいられる方法について。

    この記事で書きたいことは、 ・東大をはじめとする高学歴エリートの中には、「周囲からの評価・期待」と「自己評価・プライド」と「実際の自分の能力」それぞれのギャップに苦しんで、自意識をこじらせてしまう人がそれなりの数いる ・高学歴の人にも当然得意分野と苦手分野というものはあり、苦手分野については人並みかそれ以下の能力しかない ・けれど、「高学歴」というラベルが能力全般について勘違いさせてしまう効能は割と強い ・高学歴による精神的バフで苦手分野に思い切り突っ込むのはこじらせ道への第一歩 ・学歴なんてただのツールなんだから、使える場面では使うし使えない場面では忘れる、くらいのスタンスでいた方が楽だよね 大体上記のような内容になります。よろしくお願いします。 ということで、言いたいことは最初に全部書いてしまったので、後はざっくばらんにいきましょう。 先日、こんな記事を拝読しました。 東大・京大・早慶

    「こじらせ高学歴」が、学歴から自由でいられる方法について。
  • 「リスクゼロ以外、許容できない」という人たちに遭遇するけど、多分それは、みんな不幸になる考え方。

    今日書きたいことは、「世の中にはリスク管理の考え方が苦手な人が結構な数いて割と困る」という話です。よろしくお願いします。 「リスクアセスメント」って皆さん聞いたことありますか? なんかアセスメントっていうと小難しい感じの言葉になりますが、要はある物事についてのリスクの評価をする為の手順っていうかやり方みたいなもんでして、ざっくりと 「どんなリスクがあるかを考える」 「そのリスクの大きさや発生確率について考える」 「そのリスクに対してどう対応するか、あるいはしないかを考える」 というようなプロセスで進めるものなんです。 私が知っている限りだと、情報セキュリティマネジメントの一分野としてまとめられているものが一番分かりやすいです。 IPA(情報処理推進機構)のページで読めます。色々面白いです。 https://www.ipa.go.jp/security/manager/protect/pdc

    「リスクゼロ以外、許容できない」という人たちに遭遇するけど、多分それは、みんな不幸になる考え方。
  • インタビューの極意は、最初の一言で「これは本気で答えないといけない」と思わせるような聞き方をすること。 | Books&Apps

    ホーム > インタビューの極意は、最初の一言で「これは気で答えないといけない」と思わせるような聞き方をすること。 むかーしむかし、とある出版社でライターのような仕事をさせて頂いていたことがありました。 パソコン通信時代のツテで誘って頂いた仕事でして、当時私はまだ学生だったのですが、随分色んなものを書かせてもらいました。 殆どの仕事は単なる「雑誌記事の穴埋め」であって、載るかどうかも分からない時事ネタの記事を書いたこともあれば、何の根拠もない性格診断記事を書いたことも、yes/noで選択肢を辿っていくと「あなたにお勧めの〇〇」にたどり着く記事を書いたこともありました。 当時読んでくださっていた方、ごめんなさい。アレ適当です。 なにせ時間に融通が効く立場だったので、相当無茶なスケジュールを突っ込まれることもありまして、その結果随分色んな面白体験をさせてもらいました。 午前2時頃に電話でたたき

    インタビューの極意は、最初の一言で「これは本気で答えないといけない」と思わせるような聞き方をすること。 | Books&Apps
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    white_trevally36 2018/09/29
    最初に、聞く側は「自分の知識レベルの明示」と「その上で、聴きたい話の方向性の明示」をしなくてはいけない。/加えて、相手自身にもまだ曖昧な部分がある点、勉強途中の話題を入りに使う
  • 私が仕事をしてきた中で「最も合理的」と感じたリーダーの話。 | Books&Apps

    もうずいぶん前のことになる。 あるIT業の業務改善プロジェクトに、私はいちメンバーとして参加した。 その会社のプロジェクトメンバーは全部で8名。期間は約9ヶ月だった。 経営陣肝いりの、それなりに大きいプロジェクトである。 そのため、プロジェクトマネジャーは、掛け値なしに優秀であった。 指示は的確で、果敢に新しいことにチャレンジするが、無用なリスクは取らず、守りが堅い。 メンバーとの関係も付かず離れずとバランスが良く、理想的な人物だった。 だが経験的に、プロジェクトメンバー全員が優秀であることはほぼない。 政治的な理由からか、教育効果を期待してなのか、リストラ予備軍だからなのか、それとも単なる人手不足なのか。 理由は様々だろうが、プロジェクトメンバーの中に、必ず2,3名はボンクラが含まれているのである。 そして、プロジェクトは一定の期間内に成果を出す、という厳しい制約があるため、無能の扱いを

    私が仕事をしてきた中で「最も合理的」と感じたリーダーの話。 | Books&Apps
  • 勉強しつづけるのはしんどい。だから年配者は頑固なのだ。

    先週読んだ記事で1つ面白いものがあった。Social Psychological and Personality Scienceという雑誌に投稿されたある研究によると、何らかの宗教に所属している人は、無信仰の人と比較して5年以上長命の傾向にあるのだという。 宗教は長生きの秘訣?(西川伸一) – 個人 – Yahoo!ニュース こんな個人的信条の話から始めたのは、最近オハイオ州立大学から発表された「信仰を持つ人は長生きする」という論文を紹介したいからだ。 タイトルを見て、「宗教の勧め」と誤解されないよう、あえて私の心情から始めた。 この論文のメッセージは、信仰を持つことが必ずしも精神的な効果だけでなく、長寿という身体的影響を及ぼすことだ。 論文はSocial Psychological and Personality Scienceという雑誌にオンライン掲載され、ちょっと刺激的なタイトルが付

    勉強しつづけるのはしんどい。だから年配者は頑固なのだ。
  • 「わかりやすいだけの文」と「面白く、引き込まれる文」のちがいについて。

    まず、前提として「わかりやすく書く技術」は重要だ。 というのも、現代の仕事に於いては「書く」ことの重要性が増しているからだ。 メール、企画書、提案書、記事…… 現代の働く人は、一昔前の働く人に比べ、多くの知識を扱うがゆえに、遥かに多くの「書く」作業を要求されるようになった。 では「わかりやすく書く」ためには、具体的にどうすればよいのだろうか。 文章の書き方を具体的に示した名著の一つ「理科系の作文技術」は、その指針となることが数多く書かれており、文章力を上げたい方にオススメの一冊である。 同書によれば、文章の作成手順は 1.目的規定文 2.序論 3.論 4.結び の4ステップである。 目的規定文(タイトル) まずは「目的規定文」だ。これは書こうとしている文章の主張を一文にまとめたものだ。 要するに「タイトル」と考えて良い。 インターネット上には「結局何が言いたいのかよくわからない文章」が散

    「わかりやすいだけの文」と「面白く、引き込まれる文」のちがいについて。
    white_trevally36
    white_trevally36 2018/04/26
    例え話を意識して書く
  • なぜ「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」のほうが圧倒的に重要なのか、ようやくわかった。

    私が知る限り、もっとも人心掌握に秀でたマネジャーの一人は、あるSIerのMさんだ。 といっても、Mさんは特に人望があるわけでも、人徳が高いわけでもない。 そういった定性的な話ではない。もっと実務的なのだ。 実は、彼が人心掌握に優れていると判断する理由は、「人を動かすこと」の巧みさゆえである。 私が言わない方がいい、彼に言ってもらおう 私がMさんの人心掌握術の巧みさを知ったのは、「情報セキュリティ対策プロジェクト」の時だった。 ご存じの方も多いと思うが、セキュリティ対策はさまざまな日常の手続きを煩雑化することがある。 例えばお客さんとの情報のやり取りに関する制限がかかったり、記録をつけなければならなかったりなどだ。 Mさんの部下も例外ではなかった。 現在進行中のプロジェクトの情報のやり取りに問題がある、とセキュリティ監査で指摘され、その改善策として上から提示されたルールが、かなり煩雑なものだ

    なぜ「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」のほうが圧倒的に重要なのか、ようやくわかった。
  • いくら正しくても、失礼だと敵視され、殺されてしまう。

    どの会社にも、どんなコミュニティにも一定数、「失礼な人たち」がいる。 「失礼」は抽象的な表現であり、相対的なものなので、当然、ある人が失礼と感じることが、他の人にはそうではないことがたくさんある。 だが、「失礼」は確かに存在している。 「論語」によれば、失礼というのは、慎みと敬意がない、ということである。 例えば、インターネットではよく見かけるが、相手に「バカ」「無能」と言ってしまうのは、失礼にあたる。 同じように、誰かが間違ったことをした時に、皆の目の前で「間違っている」と批判することも、失礼な行為だ。 ◆ 以前、こんなことがあった。 その企業は小さなシステム開発会社で、ワンマン経営をしている社長がいた。 そして、その社長は思い込みの強いタイプで、会議でよく間違ったことを言った。 例えばこんな具合だ。 「ソフトの品質が悪いのは、仕事への思い入れが足りないからだ!」 現実的には、ソフトの品

    いくら正しくても、失礼だと敵視され、殺されてしまう。
  • 「激励のつもりで罵倒しか出来ていないファンの人」と「パワハラ上司」は同じ構図。

    先日、こんなまとめを読みました。 ゆうきまさみ先生「駆け出しの漫画家さんを応援したいなら激励だけ、叱咤はいりません」どのクリエイターにも当てはまりそう これから駆け出しの漫画家さんを応援しようと思っている方にお願い。応援したいと思うなら激励だけしてあげてください。叱咤はいりません。 (Togetter) ゆうきまさみ先生の漫画はとても面白いですよね。最近ちょくちょく、究極超人あ〜るの読み切りがスピリッツに載っていまして嬉しいわけですが、速く単行が出るくらいの量にならないかなーと心待ちにしております。 あと「でぃす×こみ」面白かったです。 それはそうと。 昔、某出版社で色々とお世話になっていた時期がありました。ちょこちょこ出入りしては、色々穴埋めの記事を書いたり、行ったことがない土地の旅行記をでっちあげたりしていました。すいません。 で、私自身は単なる有象無象ライターの一人だったので殆ど影

    「激励のつもりで罵倒しか出来ていないファンの人」と「パワハラ上司」は同じ構図。
  • 「威張ってはいけない時代」になったなあ。

    今は誰でも書いて発信できる時代になった。誠に喜ばしい。これこそ真の意味で、大衆文化の時代だと思う。 だが、残念ながら「大衆文化」はこれまであまり肯定的な文脈で捉えられることはなかった。大量消費文化と同一視されることが一般的だったからだ。 例えば、ヘブライ大学のユヴァル・ノア・ハラリは現在の支配的な考え方である消費主義について皮肉を言う。 今日では殆どの人が資主義・消費主義の理想を首尾よく体現している。この新しい価値体型も楽園を約束するが、その条件は富める者が強欲であり続け、更にお金を儲けるために時間を使い、一般大衆が自らの渇望と感情にしたい放題にさせ、ますます多くを買うことだ。 これは信奉者が求められたことを実際にやっている、史上最初の宗教だ。 だが引き換えに当に楽園が手に入ると、どうしてわかるのか?それはテレビで見たからだ。*1 発信手段を独占していたマスメディアは企業と結びついて消

    「威張ってはいけない時代」になったなあ。
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