今年上半期の米国書籍の売上で、電子書籍が大きく伸びたが、プリント(紙)書籍が落ち込んだ。米出版社協会(AAP:the Association of American Publishers)の月次レポートによると、電子書籍の2011年上半期売上高が前年同期比で161%も急上昇したが、紙書籍の落ち込み分を補えず、書籍全体では2桁台のマイナス成長に陥った。 新聞や雑誌と違って書籍市場では、プリント(紙)とデジタル(電子)の共存が進み、深刻なカニバリズムは生じないと楽観視する見方も少なくなかっただけに、今回のデータは気になる。ただ同じAAPが1ヶ月ほど前に、 the Book Industry Study Groupと共同で、BookStatsレポートを発行し、その中で次のように書籍売上が増え続けていたと報告している。2008年から2010年までの2年間で、5.6%の成長率を示した。電子書籍が急離