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ブックマーク / science.srad.jp (116)

  • 気体から固体への状態遷移は「凝華」表記に | スラド サイエンス

    2022年年度の化学教科書からは使用する用語に大きな変化があったそうだ。啓林館の教科書用語の変更を説明した資料によれば、固体から気体に変化する状態遷移を従来と同じく「昇華」、気体から固体に変化することを新たに「凝華」と呼ぶことになったという。従来はどちらも昇華と呼称していた。このほかにも化学式のうちイオンを表す化学式を「イオンの化学式」と呼んだり、これまでは3~11族元素を「遷移元素」として扱っていたが、BeとMgがアルカリ土類金属になったことでこれも3~12族元素に変更されるなどしている。経緯の一部に関しては理系のための備忘録の記事が詳しい(啓林館 教科書用語の変更について[PDF]、難関大に行きたい人へさんのツイート)。 nemui4 曰く、

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    yamifuu 2022/09/14
  • 古い論文を人工知能に分析させることで人間が見逃していた結果を発見 | スラド サイエンス

    Anonymous Coward曰く、 何百万もの古い科学論文を機械学習アルゴリズムを使用して分析したところ、人間が見逃していた新しい科学的発見ができたという(VICE、Slashdot)。 ローレンス・バークレー国立研究所の研究者らは、人間が見逃した論文同士のつながりを見つけるため、Word2Vecと呼ばれるアルゴリズムを利用した。その結果、熱をエネルギーに変換できる可能性のある熱電材料を予測する結果が出力されたという Word2vec機械学習を使って単語間の関係を分析するアルゴリズム。研究者たちはシステムをトレーニングするためのデータとして、材料科学に関連した330万件の抄録から約50万語の語彙を選択してWord2vecに入力した。 入力したデータには熱電に関する定義は無かったが、このアルゴリズムによって単語同士の関連付けから、将来の熱電材料の候補を見つけ出すことができたという。この

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    yamifuu 2019/07/13
  • 除草剤「ラウンドアップ」がミツバチ大量死の原因との研究結果が発表される | スラド サイエンス

    大量のミツバチが突然消える「蜂群崩壊症候群」の原因や発生メカニズムについてはさまざまな仮説が提唱されているが、旧モンサントの除草剤「ラウンドアップ」がその原因となっているという新たな研究結果が発表された(全米科学アカデミー紀要、npr、バイエルの声明、Slashdot)。 研究者によると、この除草剤中の有効成分であるグリホサートがハチの腸内細菌を破壊し、それによって有害な細菌に感染しやすくなって死亡する原因となると指摘している。この研究を率いたErick Motta氏は「ハチがグリホサートに暴露するのを防ぐための適切なガイドラインが必要だ。これまでのガイドラインはミツバチが除草剤に影響を受けない前提で作られたものだからだ」と話す。 いっぽう、今年6月にモンサントを買収したドイツの大手製薬会社大手バイエルはこの研究について、少数のミツバチによるサンプルに依存しており、経済協力開発機構(OEC

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    yamifuu 2018/10/03
  • 雑種のフグが増加中、有毒部位が分からないため多くが廃棄に | スラド サイエンス

    最近雑種のフグが増えてるそうだ。雑種は有毒な部位の位置が変わっている恐れもあるとのことで、問題視されている(産経新聞、毎日新聞、ギズモード・ジャパン)。 問題となっているのは、トラフグ属の「ゴマフグ」と「ショウサイフグ」の雑種。どちらも有毒ではあるが、毒のある部位は一部であるため毒のない部分が用とされている。しかし、雑種では体のどこに毒があるかが分からないため用にはできず、市場では手作業で選別して廃棄しているそうだ。 昨今雑種が増えている原因は、温暖化によってゴマフグの生息地が北に拡大していることがあるという。

    雑種のフグが増加中、有毒部位が分からないため多くが廃棄に | スラド サイエンス
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    yamifuu 2017/07/09
  • 「画期的な全固体電池」は永久機関のような非現実なものだった? | スラド サイエンス

    今月初め、リチウムイオン電池の発明者であるJohn Goodenough氏が率いる研究チームが、現行のリチウムイオン電池の3倍ものエネルギー密度を実現できる「初の全固体電池」を開発したと発表した(過去記事、Bloomberg)。しかし、この電池に疑問を持つ研究者も多いという(Quartz、UT News、Slashdot)。 この電池は通常のリチウムイオン電池よりも低い温度でエネルギーを蓄積・伝送でき、世界的に潤沢にあるナトリウムを原料とすることが可能だという。しかし、熱力学の法則に従うとこの性能は実現できず、永久機関と同じ問題を抱えているという指摘が出ている。また、論文でもエネルギーに関する問題は記載されていないという。

    「画期的な全固体電池」は永久機関のような非現実なものだった? | スラド サイエンス
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    yamifuu 2017/04/07
  • 米スタートアップ企業、細胞培養による家禽肉製造に世界で初めて成功 | スラド サイエンス

    ストーリー by headless 2017年03月19日 17時17分 the-chicken-came-first 部門より 米スタートアップ企業のMemphis Meatsが15日、細胞の培養による鶏肉と鴨肉の製造成功を発表した(Memphis Meatsのブログ記事、 FoodBeastの記事、 Consumeristの記事、 Sottの記事、 プレスリリース: PDF)。 人工培養豚肉や人工培養牛肉は既に成功例があり、同社も昨年2月に人工培養牛肉のミートボールを披露しているが、家禽の人工培養肉の製造が成功したのは世界初だという。 同社では発表に先立つ14日にサンフランシスコで試会を開催しており、人工培養肉で作ったフライドチキンとローストダックが供された。試した人の反応はおおむね良好で、感は若干スポンジっぽいが味は物に近く、またべたいという感想が出たそうだ。 鶏肉は現在米

    米スタートアップ企業、細胞培養による家禽肉製造に世界で初めて成功 | スラド サイエンス
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    yamifuu 2017/03/26
  • NASAによる「宇宙服を着たままで排泄物を処理する技術」コンテスト、受賞者発表 | スラド サイエンス

    以前NASAが宇宙服を着たままで排泄物をうまく処理できるアイデアを募集しているという話題があったが、このたびその受賞者が発表された(Forbes)。 1位(賞金1万5,000ドル)を獲得したのは、医師のThatcher Cardon氏で、カテーテル手術などで使われている技術を応用したもの。宇宙服内部に気密された空間を作り、カテーテルや宇宙服内部で膨張する特殊な便器を使って排泄物を取り出すという。 また、2位(1万ドル)を獲得したのはSpace Poop Unification of Doctorsというグループ。空気の流れで尿を下着の後ろに送りだし、デバイス内部にため込むという。 NASAはこれらのアイデアをベースに、新たな排泄物処理システムの開発を進めるという。

    NASAによる「宇宙服を着たままで排泄物を処理する技術」コンテスト、受賞者発表 | スラド サイエンス
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    yamifuu 2017/02/24
  • 「地球温暖化の休止」が無かったことを裏付ける論文が発表される | スラド サイエンス

    米海洋大気局(NOAA)は2015年、1998~2014年に起きた温暖化が一部見過ごされていたという発表を行ったのだが、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)のZeke Hausfather氏らの研究チームが、これを裏付ける研究論文を発表した(Science Advences形成論文、AFP)。 NOAAの発表では海洋気象ブイによる海水温測定がそれ以前の火曜気象観測船による測定よりもやや低い温度を示す傾向があると指摘、これによって近年の地球温暖化が一部見過ごされていたとしていたが、今回発表された論文はこれを裏付けるものとなる。 NOAAの発表は地球温暖化懐疑主義者らから反発を招いており、米共和党内の議員から圧力がかけられたこともあった(Ars Technica、Slate、Slashdot)。

    「地球温暖化の休止」が無かったことを裏付ける論文が発表される | スラド サイエンス
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    yamifuu 2017/01/11
  • NASA曰く、「日本は有人火星探査に消極的」 | スラド サイエンス

    NASAの監察官室は5日、NASAが国際協力プロジェクトとして計画中の火星有人探査について、日が「果たすべき役割が明確になるまで参加は難しい」と難色を示しているとの報告書を明らかにした(共同通信、日経新聞)。 この報告書は海外宇宙機関との協力状況について調査したものとのことで、日は「通信や天気予報など、国民生活に具体的な利益のある宇宙開発以外は、年々予算獲得が難しくなっている」との現状も記されているという。ただし、難色を示しているのは日のみではないようで、フランスなど欧州の宇宙機関も未だ態度を明らかにしていないとも記述されているとのこと。 こうした情勢は日人としては以前から感じていたものではあるが、ついに海外からもそのように認識されるようになってきたということであろうか?

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    yamifuu 2016/05/09
  • ヒトの受精卵、13日間の体外培養に初めて成功 | スラド サイエンス

    米英などの2研究グループが、ヒトの胚(受精卵)を実験室内で2週間近く培養することに成功したそうだ(AFP、Nature、NHK、Slashdot)。 今回の研究では、新たに形成されたヒト胚が母体の子宮外部で数日以上成熟できることが初めて示された。不妊治療や再生医療の研究に役立つ可能性があるという。 なお、ヒトの胚には実験室内で2週間を超えて培養することを禁止する「14日ルール」がある。これは世界12か国で法律化されているほか、米国や中国を含む5か国で慣行化している。今回はこの制限のため意図的に13日で胚を破棄したというが、この研究結果を受けて今後はこの「14日ルール」をどうするかも検討する必要がある。

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    yamifuu 2016/05/09
  • 東京大学の研究者ら、「一方向透明現象」を発見 | スラド サイエンス

    東京大学の研究者らが、「一方向透明現象」なる現象を発見したそうだ。 この現象は、「メタホウ酸銅」という物質が、ある方向に進む赤外光に対しては透明なのに対し、逆方向に進む同じ波長の光に対しては不透明であるというもの。つまりこの物質は、片側から見たら透明なのに対し、その逆側から見ると不透明ということになる(東大の発表)。 以前から光の方向によってその透過率に差があるという現象は確認されていたが、この差が無限大になると「一方向透明現象」が起こるという。ただ、この現象が確認されたのは摂氏マイナス269度、53テスラ磁場という低温強磁場下であり、現時点ではそのままの応用は難しいという。

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    yamifuu 2015/12/26
  • JAXA・宇宙科学研究所の管制室から学生が消えつつある | スラド サイエンス

    日経ビジネス掲載の松浦晋也氏による記事によると、相模原市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)・宇宙科学研究所の管制室から学生が消えつつあるという。 宇宙科学研究所はそもそもは東京大学を出自とする組織で、その後JAXAと統合してJAXA・宇宙科学研究所となった。そのため、当初から修士・博士課程の学生を受け入れる研究機関としての機能を持っていたという。しかし、セキュリティ向上を理由として昨年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」以降は相模原での衛星運用に学生が参加できなくなったそうだ。 今までは修士・博士課程の学生が衛星の開発や運用を体験でき、その結果過去30年以上にわたって宇宙研はこれらを体験した人材を輩出していたが、今後は学生からこの機会が奪われることになる。

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    yamifuu 2015/12/10
  • 大阪大学が2PW出力のレーザー光発生に成功 | スラド サイエンス

    随分前の、これより3桁ほど弱いレーザの話なので、今回のものとはまた違うのでしょうが、参考までに。 当然途中の光学素子が溶けてしまうので、最終ポイント以外では、空間的にもデフォーカスし、また波長の幅を使って時間的にデフォーカスしていました。 最後の最後に使いたいところで空間的にも時間的にも絞って高出力短パルスを得ます。 最後のラインは巨大な真空チェンバーに入っていて、一部の光学素子には冷却液が通っていました。 デフォーカスしていても、空気中をレーザが走ると、途中の空気を加熱して、中央部の温度が上がって凹レンズになり、勝手に拡散してしまうし、 空気中でフォーカスしてしまうと、空気が電離して何色か表現できない色で光ったり、シャツの裾を焼いてしまったりしました。 もっと高強度になってくると非線形効果が見えてくると思うので、それだけで面白いですね。強磁場と合わせてアクシオンとか生成できないかしら。

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    yamifuu 2015/08/01
  • かに座周辺に太陽の100兆倍以上の質量を持つ暗黒物質のかたまり9個が発見される | スラド サイエンス

    ろんぶん The Astrophysical Journal [iop.org] Properties of Weak Lensing Clusters Detected on Hyper Suprime-Cam's 2.3 deg2 field すばる望遠鏡 Hyper Suprime Camera により(かに座周辺の)2.3平方度における弱い重力レンズ効果が認められた件 (有料につき注意。あたしゃ無料のAbst読むだけで満腹) こっちは新聞より詳しい説明 すばる望遠鏡 Hyper Suprime-Cam が描き出した最初のダークマター地図 [eurekalert.org] すばる望遠鏡チームによる今回の公式の動画 [youtube.com] 光る動く音が出るので注意. Dark matter map begins to reveal the universe’s early hist

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    yamifuu 2015/07/07
  • ブラックホールには形があるのか | スラド サイエンス

    ブラックホールというと黒いもやもやしたものがイメージされるが、ブラックホールにもきちんとした形状が存在するという(medium、Slashdot)。 ブラックホールは完全に重力によって支配されている空間で、中心点に向かってすべてのものを引っ張る力を持つ。すべての方向に対して均等に重力を持つこのことから、ブラックホールは球形である。おそらくは宇宙で最も完全な球体であるといって良いだろうとのこと。 しかし、常にブラックホールが完全な球体であるかといえばそうではないという。ブラックホール同士が合体した場合は、非対称な形状になることもある。この場合、長い時間をかけて振動を続けるという。

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    yamifuu 2015/06/05
  • 名古屋大で遺伝子組み換え植物が流出、国内では初めて | スラド サイエンス

    名古屋大学は22日、遺伝子組み換え実験に用いられた「シロイヌナズナ」が適切に廃棄されず、同大学のキャンパス内5か所で自生しているのが見つかったことを明らかにした(プレスリリース、読売新聞、朝日新聞)。 今回の流出は、そもそも同大学には自生していないはずのシロイヌナズナが屋外で発見されたことから明らかになったもののようだ。調査の結果、大学の土置場及び圃場計5か所120m2から、結実しているものも含む約3,100株のシロイヌナズナが発見された。そのうち589株のDNAを調査した結果、332株が実際に遺伝子組み換え植物であった。文部科学省によると、遺伝子組み換え植物の流出は日では初めてだという。同大学では周辺の土を回収するとともに除草剤を散布しており、流出による環境への影響はないとしている。 流出の原因は、研究に使った土や植物を高温高圧で死滅処理する機械に不具合があり、十分な不活性化が行われな

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    yamifuu 2015/05/25
  • NASA、真空中でEM Driveの実験に成功 | スラド サイエンス

    昨年、NASA EagleworksがEM Drive(電磁駆動: electromagnetic drive)の実験結果を発表して話題を呼んだが、真空中でも推力が得られることが確認されたそうだ( NASASpaceFlight.comの記事、 io9の記事、 家/.)。 EM Driveは密閉された空間でマイクロ波を反射させることにより、推進剤を放出することなく推力が得られるというもの。2001年ごろに英国のSatellite Propulsion Researchが研究を始めており、中国の研究者も研究成果を発表している。ただし、EM Driveで推力が得られる仕組みは解明されておらず、運動量保存の法則にも反するため懐疑的な見方が強い。NASA Eagleworksを率いるHarold White博士は、EM Driveでは電磁流体力学(MHD)駆動における推進剤イオンの役割を量子論的

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    yamifuu 2015/05/06
  • NASA、非生物学的な手法でDNA/RNAを構成する塩基を生成することに成功 | スラド サイエンス

    NASA、エイムズ研究センターの科学者は、生命の基礎となるウラシル、シトシンおよびチミンという3種類の塩基を「非生物学的」な手法で作り出すことに成功した。この三つはDNAもしくはRNAを構成する中心構造的な塩基だという(TechieNews、NASA、Slashdot)。 実験では研究室内部で宇宙空間をシミュレートし、ピリミジンを含む氷のサンプルに対し、水素放電管から高エネルギーの紫外線照射を行った。その結果、ウラシル、シトシンおよびチミンの生成に成功したとしている。同センターのMichel Nuevo氏によれば、この結果は、「生物に必要なディングブロック分子を、宇宙空間で作り出せることことを示している」としている。

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    yamifuu 2015/03/11
  • 大阪大、iPS由来の細胞で心筋梗塞から回復する実験に成功 | スラド サイエンス

    大阪大などの研究グループが、iPS由来の細胞で心臓の機能を回復させる実験に成功したそうだ(読売新聞、朝日新聞)。 マウスのiPS細胞由来の心筋細胞のシートを心筋梗塞のラットの心臓に移植したところ、移植後のラットの心臓と同じリズムで拍動しているのが確認された。移植されたラットは心臓の機能が回復したとのこと。大阪大は重い心臓病患者のiPS細胞を用いた心筋シートを移植する臨床研究を3年以内に開始する計画だとしている。

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    yamifuu 2015/01/31
  • 新たな二次元状物質、黒リンの大量生産に道 | スラド サイエンス

    二次元状物質である黒リン薄膜の成長方法を、トリニティ大学のグループが発見したと発表した(論文要旨、GIGAZINE) 二次元状物質としてはグラフェンが有名だが、グラフェンは基的にギャップレス半導体であるため、半導体用途では使いづらいという問題があった。 最近になってグラフェンの研究が停滞してきて、同じく二次元状物質である二硫化モリブデンや黒リンが注目されていたが、良質な成膜方法としてスコッチテープ法に頼らなければならず、これらの物質群の新たな成膜方法が求められていた。 今回の件の方法は、N-シクロヘキシル-2-ピロリドンという溶液中での液相成長超音波劈開法である。論文の画像を見る限り、テラス内の原子平坦性は良好であるが、単一テラスとはなっておらず、液相成長には付き物のの層数制御が課題として残る。

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    yamifuu 2015/01/16