英国・ウェールズ在住のレイチェル・ウィリアムソンは、新型コロナのロックダウン中、人々を元気づけるためのあるアイデアを思いつく。特技を生かしたそのプロジェクトは瞬く間に大反響を呼び、やがて彼女に思いがけない「栄誉」をもたらす──。 私が編み物を始めたのは5歳のとき。小さなぬいぐるみを作ったり、毛糸で服を編んだりできるようになった。私が6歳のときに編んであげた妖精(名前はグリニー)を、親友はいまでも持っているそうだ。 息子が3人生まれてから、私は編み物を再開した。彼らが小さい頃には、赤ちゃん用の靴下や手袋、カーディガンを編んだ。また、18年間、北ウェールズ警察で警察官として勤務していた頃には、警察署のほぼ全員のために、編み物で何かを作ってあげた。 2018年に退職してから、私は人生が少し退屈になってしまうのではないかと不安だった。だが、そうはならなかった。編み物をしたり、双子の妹ルースと一緒に