ブックマーク / www.ide.go.jp (3)

  • 途上国研究の最先端 - アジア経済研究所

    途上国研究の先端的内容を平易に解説し、社会科学的な面から外国理解の一助となることをめざします。 月に2回を目安に新しい記事を配信します。 第74回 チーフは救世主? コンゴ民主共和国での徴税実験と歳入への効果 / 工藤 友哉 公共財の供給など、国家がその機能を適切に果たすためには歳入を増やすことが不可欠だ。しかし、税収がGDPの10%に満たない低所得国は多い(Pomeranz and Vila-Belda, 2019)。この一因として、国家が課税できる物や取引について十分な情報をもっていないことが考えられる。では、国家よりも詳細な情報をもつ第三者に税の徴収を依頼したらどうだろうか。論文の著者らは、コンゴ民主共和国の州政府と協力した経済実験を行い、チーフとよばれる地域の指導者(詳細は後述)に徴税業務を委託した場合の歳入への効果を分析する。 2023/10/25 第73回 家庭から子どもに伝

    途上国研究の最先端 - アジア経済研究所
  • 第15回 妻(夫)がどれだけお金を使っているか、ついでに二人の「愛」も測ります《途上国研究の最先端》(伊藤 成朗) - アジア経済研究所

    Laurens Cherchye, Thomas Demuynck, Bram De Rock, and Frederic Vermeulen, "Household Consumption When the Marriage Is Stable," American Economic Review, 2017, 107(6): 1507-1534. 貧困とは突き詰めれば個人ごとの現象だが、消費を個人ごとに調べることは稀である。昨日の事を誰がどれだけべたか、家計で共通の光熱費などをどうやって個人に割り振るか、質問されても明確に答えられないからだ。でも、諦める必要はない。個人消費を正しく当てることはできないにしても、個人消費額が取り得る「範囲」を計算する方法がある。 誰も覚えていないことを計算するとは手品のような話だが、多くの実証テストに耐えてきた経済理論と整合的な行動を想定すれば、家計

    第15回 妻(夫)がどれだけお金を使っているか、ついでに二人の「愛」も測ります《途上国研究の最先端》(伊藤 成朗) - アジア経済研究所
  • 第64回 大学進学には数学よりも国語の学力が役立つ――50万人のデータから分かったこと《途上国研究の最先端》(伊藤 成朗) - アジア経済研究所

    知り合いのTさんから聞いた話では、算数/数学ができるようになると、入試で合格できる学校の偏差値はぐっと高まるという。他教科よりも出題数が少なく部分点もないので、取りこぼしが大きくなる算数や数学では大きな点差がつく。だから、数学の理解を優先させると、難関校が合格圏に入ってくる。当だろうか? 個人レヴェルだけではなく、社会全体でも数学力を高めることが望ましいと議論された時期がある。2000年代のアメリカでは数学優先政策を主張する運動があった。研究でも数学力の高い学生は賃金も高くなるという結果が示されていた(Levine and Zimmerman 1995; Rose and Betts 2004; Joensen and Nielsen 2009)。 では、大学の理系学部を志望しない小中学生も、算数/数学を優先して勉強すべきなのだろうか。もしも、大学卒業までに習得する学習内容ではなく大学「

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