1998年版『GODZILLA』製作者が大反省、「ゴジラを繁殖目的の動物と解釈してしまった」「もう一度作れるなら、ゴジラをヒーローにする」 © Sony Pictures 写真:ゼータ イメージ 日本が産んだ怪獣王ゴジラは世界的に愛される超有名キャラクターだが、長い歴史の中で不名誉な場面もあった。初めてハリウッド進出を果たした1998年の実写映画『GODZILLA』のことだ。 当時『インデペンデンス・デイ』で大きな注目を集めていたローランド・エメリッヒが日本のゴジラをハリウッドで実写化するとして鳴物入りで製作された本作だが、日本版とはあまりにもかけ離れた表現に世界が驚愕。原爆や、人間が生み出した恐怖の象徴として畏怖とともに描かれてきたゴジラが、このハリウッド版ではすばしっこい巨大トカゲのようなクリーチャーとして大暴れしたのだ。 公開以来さまざまな場面で批判の対象になってしまっており、過去に
ローランド・エメリッヒ監督、『ゴジラ』ハリウッド版は「やりたくなかった」 © Sony Pictures|写真:ゼータ イメージ 『インデペンデンス・デイ』シリーズをはじめ、『デイ・アフター・トゥモロー』(2004)などでおなじみのディザスター映画の巨匠、ローランド・エメリッヒ。1998年には、『ゴジラ』のハリウッド版を手掛けていたが、どうやら本作の監督を引き受けたくはなかったようだ。 ローランド・エメリッヒ監督は、『インデペンデンス・デイ』(1996)を発表した後、小惑星が地球に衝突する危機を描く映画を企画していたようだが、その代わりに、『GODZILLA』を手掛けることになった。The Hollywood Reporterのインタビューにてエメリッヒ監督は、「『ゴジラ』はやりたくありませんでした」と吐露している。製作側から前代未聞の契約を提示されたというが、エメリッヒ監督は相手が受け入
1998年ハリウッド版『GODZILLA』脚本家が当時を大反省 ― 「あれはゴジラじゃない」 © Sony Pictures 写真:ゼータ イメージ 2014年、のちに『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)を手がけるギャレス・エドワーズ監督が手がけたハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』は、怪獣王ゴジラを現代に蘇らせる契機となった作品だ。 しかしその16年前にも、アメリカの地をゴジラが襲撃していたのである。その映画、『インデペンデンス・デイ』(1996)のローランド・エメリッヒ監督による『GODZILLA』(1998)は興行・批評の両面で厳しい扱いを受けた。米Syfyは、この作品の失敗が、結果として日本版「ゴジラ」シリーズを2004年で終了させるに至らしめたとまで記している。 なぜ、ゴジラにとって初めてのアメリカ上陸は不発に終わってしまったのか? 『GODZILLA』
7月29日の公開から24日間で300万人以上を動員、興収100億円の大台が見えてきた「シン・ゴジラ」。劇中で描かれる官邸や自衛隊のリアリティには、識者からの評価も高い。総監督を務めたのは、庵野秀明氏である。ネタバレ注意。 *** 「シン・ゴジラ」 ところで、今、なぜゴジラなのだろうか。評論家の唐沢俊一氏の回答はこうだ。 「最初の『ゴジラ』は、第五福竜丸事件の年に封切られました。日本人が水爆への漠たる恐怖を抱いたとき、水爆実験で怪獣が目覚めるという映画で恐怖が具現化されたのです。また、1954年は高度成長が始まった年で、見慣れた風景が次々と壊されていくイメージとリンクした」 だが、高度成長が終わり、バブル景気から平成の時代には、「大気汚染や食品添加物のメタファーは、むしろホラー映画の幽霊などだった」が、近年、それが変わったという。 「東日本大震災が起き、福島の原発事故が発生し、人間の恐怖の対
※この記事は映画の重要な部分についてネタバレがある。映画をまっさらな気持ちで見たい方は、ぜひ観賞後に読んでください。私は7月30日、公開2日目に『シン・ゴジラ』を見に行って衝撃を受け、その日のうちにこんな記事を書いた。 →日本のスクラップ&ビルド、東宝映画のスクラップ&ビルド 『シン・ゴジラ』(Yahoo!個人/7月30日) この記事では触れなかったが、エンドロールに出てきた「製作 市川南」のクレジットを見て秘かに歓喜した。市川氏は以前宣伝部にいて、コピーライターとして私は仕事をご一緒したことがある。その後、映画調整部に移ってヒット作をプロデュースしていたことは知っていたが、このゴジラのリニューアルというヘビーな作業も市川氏が指揮していたのは感激だ。そこで、十数年ぶりに市川氏にお会いし、『シン・ゴジラ』誕生についてお話をうかがった。そのインタビューのエッセンスをここでみなさんに読んでいただ
ゴジラシリーズを題材にした人形劇番組「怪獣人形劇 ゴジばん」(関連記事)が、YouTube上でじわじわと反響を呼んでいます。「ゴジばん」はいかにして生まれ、なぜ世界的な人気を博しているのか。制作現場を取材しました。 ゴジバンの制作現場「アトリエこがねむし」の小林英幸さん ゴジばんとは―― ゴジラくん、ミニラ、リトルの『ゴジラ三兄弟』が“立派な怪獣”を目指しながら、ゴジゴジ島で仲良く暮らす姿などを描いている「ゴジばん」。 「ぼくたちゴジラ三兄弟!」の巻 | ゴジばん | Go!Go!ゴジラくん #1 かわいらしいパペットの見た目に加え、ゴジラファンならクスッと来る小ネタもふんだんに取り入れており、既存ファンはもちろんのこと「ゴジばん」をきっかけにゴジラにハマる人も増えているといいます。 シリーズを手掛けているのは、人形劇団アトリエこがねむし。東宝とコンテンツ制作会社AlphaBoatが共同運
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