稲子(いねご、いなご)は、宮城県刈田郡七ヶ宿町にある集落。仙台藩の藩境と直轄林の警備のために作られた[1][2][3]。最盛期には127人が居住したが、林業の衰退と過酷な自然のために人口が減り、2017年には居住人口が1人のみとなった。 地理[編集] 宮城県の南西端、蔵王連峰の南側、福島県境まで1kmの場所にある[4][5]。七ヶ宿町の役場からは国道113号を西に進み、湯原地区手前の小駕籠沢集落を左折して稲子峠を経由する幅3m程の町道を7kmほど進むと(車で20分程)[6][7][8]、国道399号に抜ける直前の谷合に稲子地区集落がある[2][3]。この七ヶ宿町中心部に通じる唯一の町道も、1987年からやっと舗装工事が始められ、1997年でも半分が未舗装状態であった[6][9]。また集落の近くを通る国道399号は、国道とは名ばかりの狭隘路で、摺上川源流の一つである稲子沢に沿って屈曲して走っ