AI(人工知能)利活用が珍しいものではなくなった昨今、AIが開発者の意図しない挙動を起こしてしまう事例が度々問題となっています。女性の求職者を不当に低く評価してしまったAmazon.comの人材採用システムや、黒人の写真をゴリラと誤認識してしまう顔認証AIの事例などは、記憶に新しいことと思います。 このような問題を受けて、主に欧米を中心にAI利活用で生じるさまざまなリスクを低減させるべく「AI倫理」や「AI原則」を守るための法律やガイドラインの整備が進んでいます。日本でも経済産業省が2021年にガイドラインを公開するなど、AI利活用で生じる問題を予防する動きが高まりつつあります。 では一体、AI倫理を守るためには何をすべきなのでしょうか。この電子書籍では、連載「エンジニアが知っておくべきAI倫理」全4回を収録。「AI開発中に内在する代表的なバイアスやリスク」「データ収集段階でのバイアスへの