経済学を専攻するすべての学部大学生・大学院生へ あくまで主観的に選択されていることに留意すること (なお、このページの情報は2000年現在です → 理由はひとりごとへ)
経済学を勉強してみたいなあ、と思い立って 評判の教科書を読んでもなかなか理解できない・・ との悩みは多いかもしれません。 iTunes Uを検索したところ、明治大学商学部の経済学の講義が 無料で受講できるようです。 私も聴いてみたところ、学部の1年生の秋くらいに学ぶレベルではないかと。 ミクロ経済学 明治大学商学部 マクロ経済学 明治大学商学部 それぞれ1時間ちょっとの講義が13コマづつあります。 無料で誰でも聴けますので、高いテキストをあれこれ買い込む前にどうぞ。 なお、最近読んだ入門テキストで良かったと思ったのはこれでしょうか。 教養としての経済学 -- 生き抜く力を培うために 作者: 一橋大学経済学部出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2013/02/27メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る 書評はこちら。 参考文献リストも充実しており、 「次」へ
何かと教育再生実行会議が話題だが、日本の文系学部が死に体になっている理由の一つに受験科目があると思う。数学が無いと何も出来ない時代なのだが、受験科目に数学が無いためか極端に数学に弱い学生が存在し、それにあわせて講義内容がおかしくなっているケースもあるようだ。 根本的な解決策として受験科目に数学を課したり、高校卒業試験を設けたりして、数学を勉強させたりすることが考えられるが、留学生などで母国で受けた数学教育が十分でないケースも存在する*1ので大学側で補習的な数学教育を準備する必要があるであろう。そういう時の教材に『(改訂版)経済学で出る数学 高校数学からきちんと攻める』は優れていると思う。 何が優れているかと言うと、経済学の文脈から離れ無いようにしつつつ、微分や積分などをゼロから説明しようとしている。説明は工夫されており、例えばテイラー展開の説明は公式の暗記もしくは機械的な証明に頼りたくなる
ぼくの新著『ゼロからわかる 経済学の思考法』講談社現代新書が、アマゾンにも入荷されたようだし、書店にも並んだようなので、満を持して紹介しよう。実は、たまたま、今年、ノーベル経済学賞を受賞したロイド・シャプレーの業績をいっぱい紹介しているので、そっちをウリにしたほうがいいのかもしれないけど、それは狙ったわけじゃなく単なる偶然だし、それだけじゃあざとすぎるので、きちんとこの本のコンセプトを紹介する。 ゼロからわかる 経済学の思考法 (講談社現代新書) 作者: 小島寛之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/10/18メディア: 新書購入: 28人 クリック: 544回この商品を含むブログ (19件) を見るこの本は、ミクロ経済学の入門書で、一応、大学1年生に講義したものを下敷きにしている。ただし、数学知識については、微積分はおろか、関数さえ一切使っていない。論理的な思考は要求するけど、計
少し前のはてぶで呟いたように、非自発的失業について論じる人はケインズ経済学を裏付けとして用いているのを小生は当然視していたのだが、そのはてぶのリンク先ブログエントリに書かれているように、今の世の中ではそれは裏付けのうちに入らないらしい。その辺りの事情は、ネットで最近見掛けた https://twitter.com/maeda/status/235709226058645505:twitter というツイートに良く表わされている。 このツイートのリンク先では、ケインズ経済学のミクロ的基礎付けを、従来のワルラス的枠組みから離れた形で構築することを試みているとの由*1。そういえば、こちらやこちらにあるように、最近、各経済学者が自分なりのケインズ解釈を相次いで打ち出している。それに便乗するわけでもないが、今日は、ケインズ経済学について小生が前から漠然と考えていたことを、いわば「my two cen
ライティングの授業は学部生向けのものしかないが、今学期はどんなテキストを使っているのかと思い、ちょっと調べてみた。レベルに応じ講師も変え、いくつかのテキストが並んでいたが、やはりいつも通り定番なのは、"The Elements of Style" と "On Writing Well" である。マンキューが書いているように、経済政策に携わる官僚にも課した必読書だ。 それ以外にも、自分なりに探したり、友人知人に勧められたりしてよかった書籍は以前リストアップした通りだが、今回新たに発見したのが、"They Say, I Say"。カジュアルな書名にカラフルな表紙デザイン、そこに「アカデミック」な臭いを嗅ぎとるのは少々難しい。しかしサブタイトルが "The Moves That Matter in Academic Writing" となっているように、見た目に反し、その内容は極めてしっかりした
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