北京紙、新京報などによると、抗日ドラマが頻繁に放送されている中国で今年4月、「残酷な暴力シーンが多い」との指摘を受けていた国産ドラマ「異鎮」の放送が取りやめられ、別のドラマに差し替えられた。 「異鎮」は抗日戦争中の河北省を舞台にしたドラマで昨年11月に放送が始まった。のどを切り裂いたり、指を切り落としたり、長剣で眼球をえぐり出したりするシーンが含まれ、「異常に血なまぐさい」との批評を受けていた。 中国の国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局は3月末までに「血なまぐさいシーンが多い」「偽の軍司令官の愛情劇が多すぎる」などの問題点を挙げ、脚本の変更を求めていた。 2012年に中国で制作されたドラマ約300作品のうち、反日ドラマが約3分の2を占めたとされる。しかし、史実を無視した荒唐無稽な低俗作品が氾濫し、同局は昨年5月、過度に娯楽化された抗日ドラマについて、修正を行い、修正できない場合は放送を停止す