「デザイナーの仕事は舞台の演出家」「ラーメンを出してから餃子を出そう」など、ユニークな比喩をちりばめたデザイン書『たのしごとデザイン論』。著者のカイシトモヤによる、デザイン=関係性作りという思考法は、デザイナーを志す者以外にも豊かなヒントをくれる。 東京造形大学の准教授でもあるカイシはアートディレクターとして活躍しつつ、東京造形大学の担当ゼミではオリジナリティあふれる授業も展開する。その実践は大学を飛び出し、2月にはJR山手線を使った作品展を実施するという。 自身は美大出身ではなく、広告心理学を専攻後にこの道へ進んだ経歴を持つ。そんな彼が考える、いま美術大学で学ぶ意義とは? 話題はデザイン的思考が「今日より明日をよくする」可能性にまで広がった。 デザインを学ぶことは、さまざまな分野の関係性を創っていく「舞台の演出家」を目指すようなこと。 —『たのしごとデザイン論』は、デザイナーではない人間