このあいだ、地方の町で町おこしをしている会の代表の方と話をする機会がありました。 その方は、大きな町で本業を別に持っているのですが、廃れていく地域を見て、「こうやればできるでしょ。」といろいろな企画を提案し、アニメで町おこしの活動をしている中心人物で、アニメが好きな人たちから見たら、その町を全国的に有名にした方なんです。 ところが、まだ40代のその彼の口から出てきた言葉を聞いて、私は思わず笑ってしまいました。 「私は地元では迷惑な存在なんですよ。」 私はどうしてですかと聞き返したのですが、彼が言うには、 「田舎の町の人たちにとったら、訳わからない人間がやってきて、『アニメで町おこしをしましょう。』なんて言い出すこと自体が、まず迷惑でしょう。」 私は「なるほど、なるほど」と彼の話に聞き入りました。 「だいたい、自分たちは平和に暮らしているわけだし、とりあえず生活はできているわけ