亡くなった上司は「北国生まれの薩摩隼人」というプロフィールから性別や血液型に至るまで、何ひとつ信用出来ない人物で、僕は、彼の言動のすべてを信用していなかったのだけれど、下手な鉄砲でも一万回打てば一回くらいは当たってしまうもので、「部下をもつことは勉強になる」という発言だけは残念ながら的を射たものだったようだ。部下の話だ。2月から僕の下で働いていただいている部下1号(仮名)が大変優秀で、会社が壊滅的な状況にもかかわらず、我が営業部は彼の力もあって目標数値をオールクリアしており大変助かっている。しかし、いかに優秀な部下とはいえ異なる慣れない環境でストレスがあったのだろうね、不眠や胃痛やめまいを訴えてはじめた…部下ではなく僕が。 一言でいえばジェネレーションギャップ。部下の言っていることが41才の僕にはいちいちわからず、一つ一つの発言は大したことではないがボディブロウのように効いてしまった。 ・