「健康で長生きする」。そのために、さまざまな制約を受けることが本当に幸せなのか。そんな疑問をつきつけるのは、現役医師で作家の和田秀樹さんです。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では、長生きや健康について自身の考えを語っています。 ただ、私の聞いた話では、日本人が桜を好きなのは、パッと咲いてパッと散るからだという。 いつまでも引退しない人が老害と言われたり、晩節を汚すといわれたり、往生際が悪いと言われるのはそういう価値観からだろう。尊厳死の問題だって、たらたら生きていることが日本の価値観に合わないからだという考え方もある。 私自身は尊厳死の考え方は好きでない。 醜い姿で生きているのが可哀想だということで延命治療をやめるわけだが、本人は通常、意識がないので可哀想ではない。周りの人間が可哀想に見えるので、すんなり逝かせてあげてくださいというのが真相だ。医者の