「塩分は控えめが体によい」と、よく耳にします。最近は、韓流スターのチャン・グンソクや、タレントの山下智久、女優の堀北真希が「塩抜きダイエット」をしたことが若い女性の間で話題になり、「塩を取らないほうがいい」とまで考えている人がいるようです。 確かに、塩分の過剰摂取は高血圧や胃がんなどの危険をもたらします。しかし、塩の主成分であるナトリウムは、体に必須のミネラルです。不足すれば、めまいや食欲減退、脱水症状を起こしやすくなり、さらに著しく体内の塩分濃度が下がれば、精神障害を起こし、ひどい場合には昏睡状態に陥ることもあります。 では、どのように塩分を摂取すればよいのでしょうか。まず心がけるべきは、精製塩を極力避けることです。精製塩とは、主に「食塩」と呼ばれる化学的に精製された塩を指し、成分は99%以上塩化ナトリウムです。塩化ナトリウムを摂取すると体内の塩分濃度が上がり、体は調整するために排出しよ