夕食の献立で、あと1品増やしたい──。そんな時に役立つのが、スーパーやコンビニエンスストアの総菜だ。 商品を手に取って賞味期限を確認すると、数週間や1カ月も先で驚いたことはないだろうか。ポテトサラダや煮物など、従来は製造当日といった短期間に設定されていた賞味期限は、今や製造から40日などと長くなっている。 「そんなにもつのは、色々な保存料が入っているからではないか」と思うかもしれないが、多くの商品は、保存料は一切使われていない。また、冷凍保存により菌の繁殖を抑える冷凍食品や、高温殺菌を施す缶詰やレトルト食品などと比べると、食感に優れるとされる。従来の長期保存可能食品とは一線を画すこうした「ロングライフ食品」が、市場で急速に浸透しつつある。 食品の賞味期限を左右するのは、食品に付着している細菌と、包装を通して食品に触れる酸素や光、そして温度だ。このうち、各社が力を入れており、進歩が目立つのは