初のAppleシリコン「M1」を搭載したMac製品の性能は高く評価され、売れ行きも好調と見られています。このAppleシリコンの基盤であるARMアーキテクチャにAppleがいつ頃から取り組み始めたのか、そしてM1 Macの性能がなぜ優れているのかについて、Appleの元エンジニアがツイートしています。 AppleはISA設計のためにARMと提携した 元Appleのカーネルエンジニアであるシャック・ロン氏がTwitterで、M1チップについて語っています。 会話のきっかけとなったのは「M1が高性能なのはARMとはまったく無関係だ。優れているのはキャッシュだ」という投稿です。ロン氏はこの投稿に異論を唱えるとともに、その理由を説明しています。 「この前提は間違っている。ARM64はAppleの命令セットアーキテクチャ(ISA)であり、Appleのマイクロアーキテクチャプランを実現するものだ。Ap
アウト・オブ・オーダー実行について補足 前回の記事で「アウト・オブ・オーダー実行」について特に説明せずに話を進めてしまったことに気づいたので、まずはそれについて簡単に補足しておこう。 コンピューターの性能向上の歴史はレイテンシーとの戦いの歴史でもある。 colin-scott.github.io 上のサイトは年代毎にコンピューターシステムでの各種レイテンシーがどのように変化していったかを紹介している。1990年代前半はキャッシュメモリとメインメモリとの間のレイテンシー差はそれほど大きくなかったが、その後の技術革新によって現在はL1キャッシュとメインメモリとの間に100倍くらいのレイテンシー差があるようになってしまった。これはつまり、プログラム実行中にメインメモリへのアクセスが発生してしまうと、それだけ長いレイテンシーの間CPUの処理を進めることができなくなってしまうことを意味する。そのため
1. Intel 64 CPU互換レイヤー「Rosetta 2」でサポートする命令等 Intelが出している MacCPUID と言うユーティリティはIntel Macに採用されているCPUの機能などを調べるユーティリティであるが、Rosetta環境で使用すると、ソフト側から見た仮想Intel64ハードウェアの機能を調べることができる。 https://software.intel.com/content/www/us/en/develop/download/download-maccpuid.html これが実行したところであるが、ベンダーストリングこそ "VirtualApple" となっているものの、CPUはWestmere世代のプロセッサ互換として認識されている。 また、CPUの機能はWestmere世代の第1世代(32nm版)Core i*シリーズと同等である。 AESやPCLM
Apple独自アーキテクチャの変遷 A6から最新A14まで:Apple Siliconがやってくる(1/4 ページ) 今回はAppleが米P.A. Semiを買収し、ArmのIPをライセンスして開発したA6プロセッサから話を始める。 独自設計CPUコア「Swift」を採用した「A6」 2012年、iPhone 5に搭載される形でApple A6がデビューする。これがApple初の独自設計CPUコア「Swift」である(GPUは英ImaginationのPowerVR SGXをまだ使っている)。このSwift、内部構造は公式には発表されていない(というかA6から最新のA14まで、内部構造に関しては一切、公式には解説されていない)が、推定される内部構造は、 3命令解釈・発行のSuper Scalar/OoO(Out-of-Order)構成 命令セットはArmv7A。ただしCortex-A15で
STRATECHERYより。 ブルームバーグのマーク・ガーマンは、Appleが来週開催されるWorldwide Developer Conference(WWDC)で、ついにMacがARMチップへの移行を発表することをレポートしている。 その計画に詳しい関係者によると、Appleは、早ければ今月の年次開発者会議で、インテルのチップに取って代わる、Macコンピュータの独自のメインプロセッサへの移行を発表する準備をしていると言う。同社は6月22日の週にWWDCを開催する。Kalamataと名付けられたこの取り組みをイベントで発表することで、2021年に新しいMacが発売される前に外部の開発者に調整の時間を与えることができる、と関係者は述べている。ハードウェアの移行はまだ数か月先のことなので、発表のタイミングは変わる可能性があると付け加え、プライベートな計画を議論していることを特定しないよう求め
Appleが2021年前半にも自社製ARMプロセッサーをMacに搭載するという噂が出ているそうです。詳細は以下から。 MacRumorsによると、アナリストのMing Chi Kuoさんが、Appleが2021年前半にも、Touch Bar/ID用のSoC「Apple T1/T2」に続き、メインプロセッサーに自社製のARMベースプロセッサーを搭載したMacを出荷するようだと投資家に告げたそうです。 Apple’s first Mac with a processor designed in house is set to be released during the first half of 2021, Apple analyst Ming Chi Kuo said in a note to investors this morning that was obtained by MacR
関連記事 ArmベースMacは2020か2021に登場か Appleチップは完全自動運転車にも? 2020年か2021年にAチップがMacにも採用されるとミン=チー・クオ氏が予想している。 Apple、Macのプロセッサも2020年までにIntelから内製に切り替えか──Bloomberg Appleが、Macのプロセッサも早ければ2020年にIntelから自社製に切り替えるとBloombergが報じた。 Apple、MacのCPUをIntelから自社製へ切り替え? AppleがMacintoshのCPUをiPhone/iPadで採用している自社製チップに切り替える検討をしているという。Bloombergが報じた。 Apple、新型「Mac Pro」今秋発売 5999ドルから 米Appleがプロ向けデスクトップPC「Mac Pro」の新型と32インチ6Kディスプレイ「Pro Display
Appleは長年にわたってMac製品においてIntel製のプロセッサを採用していますが、「2020年以降にARMベースのプロセッサに移行するのでは」という報道が2018年から行われるようになりました。海外メディアのAxiosによると、当事者のIntelは「2020年にも移行が始まる」と予想しているそうです。 Apple's move to ARM-based Macs creates uncertainty - Axios https://www.axios.com/apple-macbook-arm-chips-ea93c38a-d40a-4873-8de9-7727999c588c.html Intel Expects Apple to Transition Macs to ARM Processors in 2020 | Digital Trends https://www.digi
Appleは将来的にMacで採用しているCPUをIntelからARMベースのものに変更する計画をたてているのかもしれません。macOS Sierraのカーネルソースコード中に、ARMベースのCPUをサポートするヒント情報が見つかり話題となっています(iDownloadBlog)。 証拠はオランダの小売店、TechTastic.nl[英語翻訳]によって発見されたもの。実際にmacOS SierraのAPIの変更点を解説する開発者向けページを確認すると、いくつかのIntel CPUファミリー向けの定数定義が削除されるとともに、ARM Hurricaneファミリーに関する定義が新たに追加されていることが確認できます。 ただし現在ARMの設計書にはHurricane CPUに関する記述は存在せず、Appleの内部的なコードネームであるとみられています。 TechTastic.nlはまた、ARMのサ
廉価モデルが登場するなら、それはありかも。 年々パワフルになるモバイル向けプロセッサですが、その活躍の場はMacにまで広がるかもしれません。KGI証券の報告によると、アップルは1~2年後にMacに自社開発プロセッサを搭載するそうなんです。 具体的な予測としては、2016年に"おそらく"サムスンが製造するであろうA10Xプロセッサを搭載した新型Macが登場するそうです。iPad Air 2にはA8Xプロセッサが搭載されているので、A10Xはその2世代後のモデルに当たるモデルになります。 なんでも、アップルのプロセッサは近い将来インテルのAtomプロセッサとCore i3プロセッサの中間の性能を実現するものと予測されているそうです。それならMacのローエンドモデルくらいには十分に利用できるよね、というのが今回のシナリオ。たしかに、ネットやメール、SNSならAtomを搭載したWindowsタブレ
【img via Cult Of Mac】 Intel製プロセッサーから自社開発のプロセッサーへ移行する、その理由はいかに?! BeOSを開発したBe社の設立者であり、Macintosh IIやMacintosh Portableの技術担当としてAppleでも活躍していたJean-Louis Gassée氏によると、AppleはARMベースのMacを早ければ2016年までにリリースする可能性があると指摘している! 2年後には長時間駆動のARMベースのMacが登場か?! AppleがARMベースのMacを開発する可能性は以前からも報じられていた。そもそもなぜARMベースのMacが注目されているかというと、既にARMプロセッサーを採用している多くのスマートフォンに見られる連続駆動時間、つまり消費電力を抑えることができることだ。 ARMの最大の特徴は消費電力が少ないこと。よって、最近のスマートフ
May 25, 2014 11:39 カテゴリMac (Macintosh) 【5/25】Apple、ARMプロセッサ搭載のiMac、Mac mini、13インチMacBookを開発中?新しいMagic Trackpad一体型キーボードが付属??(by MacBidouille) Posted by applebrothers No Trackbacks mixiチェック フランスのサイト MacBidouille.com が、情報筋からAppleが開発していると噂されている ARM プロセッサで動作する Mac のプロトタイプのスペック情報を入手したようです。 ARM Macの試作機には、4コアまたは8コアの64ビットARMプロセッサ搭載のiMac、4コアの64ビットARMプロセッサ搭載のMac mini、4コアまたは8コアの64ビットARMプロセッサ搭載のポータブル13インチMacBo
Apple, LLVM Developers Figure Out Their 64-Bit ARM Approach Written by Michael Larabel in LLVM on 14 April 2014 at 09:33 PM EDT. 2 Comments Two weeks ago Apple open-sourced their 64-bit ARM back-end to LLVM. Following last week's EuroLLVM meeting, they have decided that the community's existing open-source 64-bit ARM back-end will likely be merged into Apple's now-public back-end. At the "EuroLLVM
アップルがMac OS XをARMへ移植しようとしていたことが判明 「Darwin」カーネルをARMv5に移植するプロセスを記した論文が公開 Appleが「Mac OS X」の「Darwin」カーネルを、「ARMv5」アーキテクチャへ移植する取り組みを進めていた可能性があることがわかった。同アーキテクチャは「iPhone」や「iPad」などで採用されている。 『Porting Darwin to the MV88F6281』と題された論文によれば、Appleのプラットフォーム・テクノロジー・グループは2010年、Mac OS XをARMアーキテクチャに移植しようとしていたらしい。 この論文を著したのは、執筆当時にAppleでインターンとして働き、現在はフルタイムのCoreOSエンジニアとなったトリスタン・シャープ(Tristan Schaap)氏だ。 オランダのデルフト工科大学から出版され
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く