空席救済策「ぷらっとこだま」の事情「こだま」の大安売りは国鉄時代から始まっていた。「こだまラウンドきっぷ」は2枚綴り回数券のような商品で、1人で往復、2人で片道という使い方。さらに「こだま2&2ペアきっぷ」は2名往復の割引きっぷだ。こうした「こだま割安」きっぷは「ひかり」に対して不人気だった「こだま」の空席を埋めたいという意図だった。それが「ぷらっとこだま」に継承されている。 なぜ東海道新幹線の「こだま」に空席が多いのか。利用客が少ないにもかかわらず16両編成で運行するからだ。山陽新幹線の「こだま」は8両編成で、需要と供給のバランスを取っている。かつては6両編成や4両編成の「こだま」もあった。しかし東海道新幹線の「のぞみ」「ひかり」「こだま」はすべて16両編成だ。その理由は過密ダイヤにある。16両編成で統一すると、「片道をこだまで走らせて、折り返してのぞみとして運行する」という運行ができる