文科省が公開した「平成28年度学校基本調査」によれば、大学在学者数は前年度に比べて1万3000人増加の287万4000人。大学進学率も前年度より上昇しており、過去最高を記録した。しかし、高学歴だからといって必ずしも正規雇用にありつけるわけではない。 高学歴人口の増加と同時進行しているのが、非正規雇用人口の増加だ。2017年は前年に比べ正規雇用人口が51万人増加している一方、非正規の職員・従業員数は36万人増加している。なかでも非正規雇用女性の生活は厳しいものがある。女性の非正規雇用職員・従業員場合、全体の45.1%が年収100万円未満ともっとも高く、ついで年収100~199万円の人口が全体の39.5%を占める(総務省統計局「平成28年度 労働力調査」より)。 こうした流れのなかで浮上しているのが、「高学歴女子の貧困」問題だ。今回は国内屈指の美術大学を卒業した女性・夏美さん(27歳・仮名
週末に、2つの芸能ニュースがセンセーショナルに報じられました。そのニュースは、「清水富美加の『幸福の科学』出家」と「清水良太郎、遠藤要の違法賭博疑惑」。 特に前者は宗教団体が絡んでいるため過熱していますが、気になるのは報道が「洗脳されているのでは?」「仕事の責任問題」という点に終始していること。また、違法賭博に関しても、「本当にやったのか?」「活動休止による影響」ばかりをフィーチャーした報道に違和感が残ります。 今回の騒動と、それに対する芸能人たちのコメントを聞いて見えてきたのは、芸能事務所の特殊かつ旧態依然の体質でした。もちろん本人たちに反省すべき点もありますが、芸能事務所に一般企業とは大きく異なる現実があるのは間違いないでしょう。 これまで数多くのタレントや芸能事務所の人々と接してきた経験を踏まえつつ、その問題点に迫っていきます。 ■芸能事務所を擁護するメディア まずは、清水
会社で偉かったオレは、家でも一番偉いんだ。文句があるなら辞めろ! ……じゃなかった、出て行け! 思わずこんな態度をとってしまい、家族に愛想を尽かされる男性が増えている。哀しい実録。 〈同居する父が、管理職だった有名企業を数年前に退職後、家でも管理職のように振る舞い、困っています〉 こう書き出された相談内容を見て、「自分の家のことかと思った」と言うのは、都内に住む40代女性である。 「私の父は、いわゆる五大商社のひとつで役員まで勤めあげ、口癖といえば『オレは同期で一番出世したんだ』なんです。 もう私の子供も上は中学生ですが、毎年正月になると、孫全員を集めて順番にお年玉を渡していくのが父の恒例行事。 問題は、お年玉と引きかえに、子供たちに一発芸をさせるんです。小学生のころはまだ微笑ましかったですけど、中学生の男子に家で『ピコ太郎』を踊らせるなんて、新年会じゃあるまいし……。父だけが喜
2016年秋、SMAPの元マネージャーが事務所を懲戒解雇される事案が判明していた。1億円にも届く不正行為に手を染めてきたというのだ。 「とにかく生活が派手な男で、銀座の飲み屋にしょっちゅう顔を出していました。役員でもないのに、ジャニーズの安月給でなんでそんなことできるの? と言われていたんです」 と話すのは、芸能関係者のひとり。 「もともと警備会社にいて、ジャニーズへ移ってきたアラフィフ社員。そう、丁度SMAPがデビューした25年前ですよ。かつて、飯島チーフのもとで5人のマネージャーをやっていたこともあります。メンバーにそれぞれ担当がつくわけですが、このうちの1人ということ。そのあと、ライブや舞台関係の仕事を取り仕切る子会社に出向中でした」 事実、藤島ジュリー景子副社長がエグゼクティブ・プロデューサーを務める芝居の製作スタッフに幾度となく名を連ねている。 「その会社などに通常の税
大河ドラマ「真田丸」(NHK総合ほか)が、12月18日(日)の放送で最終回を迎える。脚本の三谷幸喜は、「新選組!」('04年、NHK総合ほか)以来12年ぶりに手掛ける大河ドラマで、堺雅人演じる主人公・真田幸村(信繁)ら登場人物たちを“いきいき” と躍動させてきた。 【写真を見る】三谷は長野里美の演技により、おこうが当初の想定より長く登場することになったことを明かした そんな三谷に、最終回を書き上げた感想や執筆中のエピソード、主人公・幸村に込めた思いなどを直撃。さらに、三谷自身の“思惑を超えた”という、ある登場人物についても語ってもらった。 ――まずは、最終回を書き上げた率直なご感想を教えてください。 いつ書き上げたかは企業秘密ですが、例年に比べるとかなり遅かったらしいです(笑)。でも、本当のところ、書き上げたからと言って何かが終わったという気にはなりません。脚本は、あくまで作品の一部で
この連載では、女性、特に単身女性と母子家庭の貧困問題を考えるため、「総論」ではなく「個人の物語」に焦点を当てて紹介している。個々の生活をつぶさに見ることによって、真実がわかると考えているからだ。今回紹介するのは、適応障害とうつを抱える、東京都に住む30歳の独身女性だ。 この記事の写真を見る 「私、とにかく不安なんです! すごく貧困です!!」 女子小学生のようなフェアリー系の服装で身を固める本多梨美さん(30歳、仮名)は、顔を合わせるなりそう訴える。 「不安で不安で、仕方ない。本当にささいなことで悩んじゃって、この前、お母さんが“風邪をひいた”ってなった。そこから悪い病気じゃないかとか、親がこのまま死んじゃったら、もう生きていけないとか。深く考えちゃって。私ひとりでは自立できないから、妹に迷惑がかかっちゃう。だったら死んじゃったほうがいいみたいな。毎日毎日、そうやって悩んで頭がおかし
薄暗い部屋の中、白Tシャツの男性がソファに座っている。視線の先にあるのは、グラスと右手の間に置かれた半透明のシートだ。そこには、怪しげな白い粉が広げられている。次の瞬間、男性はその粉に両手を伸ばした。 Tシャツ姿の男性は、成宮寛貴(34)。ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)で、水谷豊演じる杉下右京とコンビを組む刑事・甲斐享役を’15年3月まで務めた人気俳優だ。ドラマの結末が、甲斐自ら犯罪に手を染めるというショッキングな設定だったため、水谷との不仲説も報じられていた。その成宮が手にした白い粉の正体は、コカインだというのだ。 本誌が写真を入手したのは、11月下旬のこと。提供者は成宮の友人だと名乗るA氏だ。写真が撮られたのは11月9日の午前3時半、場所は都内にある成宮の自宅マンションだという。この日、成宮は深夜になって友人二人を自宅マンションに誘い、酒盛りを始めた。その場で、コカイン吸引に耽った
2006年2月1日、京都市伏見区の桂川の遊歩道で、区内の無職の長男(事件当時54歳)が、認知症の母親(86歳)の首を絞めて殺害、自身も死のうとしたが未遂に終わった「京都・伏見認知症母殺害心中未遂事件」をご存じだろうか。 一家は両親と息子の3人家族だった。1995年、父親が病死後、母親が認知症を発症。症状は徐々に進み、10年後には週の3~4日は夜間に寝付かなくなり、徘徊して警察に保護されるようにもなった。長男はどうにか続けていた仕事も休職して介護にあたり、収入が無くなったことから生活保護を申請したが、「休職」を理由に認められなかった。 母親の症状がさらに進み、止む無く退職。再度の生活保護の相談も失業保険を理由に受け入れられなかった。母親の介護サービスの利用料や生活費も切り詰めたが、カードローンを利用してもアパートの家賃などが払えなくなった。長男は母親との心中を考えるようになる。 そして
■93歳の「元戦犯」 13日、元BC級戦犯で、戦争体験を著書としてまとめ、また講演活動などでも語り継いできた飯田進さんが、93歳で亡くなった。 飯田さんが戦争についての記録を残そうとした背景には、強烈な怒りがある。自身の体験をまとめた『地獄の日本兵 ニューギニア戦線の真相』は、「戦闘ではなく飢えと疲労と病で死んだ」兵士たちの無念が伝わってくる力作である。 同書の「おわりに」は、飯田さんの血涙が感じられる文章となっている。少し長くなるが、追悼の意味で、以下に抜粋・引用してみよう。 *** これまで、私の体験と元兵士たちの記録をたどって、ニューギニア戦線の実相を描いてきました。それは、勇戦敢闘したある兵士の物語ではなく、飢えて野垂れ死にしなければならなかった大勢の兵士たちの実態です。 重ねて強調しておきますが、これはニューギニアに限りません。太平洋戦争戦域各地に共通していたことなの
【貧困女子】公務員夫の収入じゃ満足できない! 離婚後から住み続けるシェアハウス、栄養不足から薄毛が進行 「貧困女子」……学校、仕事、交友関係など、あるときまでは“普通”だったのに、気が付けば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちのエピソード。 今回お話を伺ったのは、離婚から10年間、東京都品川区内にあるシェアハウスに住んでいる、島田桃子さん(仮名・39歳)。彼女は東京都の都心にある女子大を卒業し、当時ブームだったITベンチャー企業に採用され、社長室勤務となりマーケティングを担当。そして、27歳のときに埼玉県に住む公務員の男性と結婚し、寿退社します。しかし、年収700万円程度の彼の収入では桃子さんが思い描いていたような生活はできず、子供を授かるも経済的な理由で断念。その他、さまざまなストレスが蓄積し離婚したのが10年前。その後、派遣社員をしつつ、シェアハウス暮らしをしています。
8月10日の昼下がり、原宿の整体院『H』に現れたのはラフなファッションの男性。漫画家の浦沢直樹だ。座り仕事で固まってしまった身体をほぐしにきたのだろう。 「『BILLY BAT』の連載が終わった時期ですね。9年間も続いていましたから、疲れもたまっていたんでしょう」(コミック誌編集者) 施術を終えると浦沢は近くのスポーツショップへ。しばらくすると黒髪の女性が現れ、慣れた様子で彼のカバンを持つ。 すると浦沢は、空いた両手でメガネをはずしてニットキャップをかぶって変装をした。 人目をはばかる理由があるのだろうか。ふたりはスープカレー店『S』に入って遅めのランチ。この日は別々に帰っていったが、浦沢に関して昨年末ごろから奇怪な噂がささやかれていた。 「頻繁に同じ女性と会っているのを見かけたというんです。もちろん奥さんではなく、出版業界の人間だという話でした」(別のコミック誌編集者) 浦沢は
「長谷川豊に言及してはならない。取り合うほど相手が得をする」というのが、まともな人たちの見解かもしれない。しかし、江戸しぐさがあれほどまで普及してしまった前例を思うにつけ、やはりでたらめには早いうちに対処しなければならないのではという思いを強くする。 世の中のスピードは速く、いったん炎上したネタでも、1週間経てば沈静化し始めていることが多い。そんな中、相変わらず燃え続けているのが長谷川豊氏だ。 このコーナーは基本的に1週間に1度連載している。実は長谷川氏の人工透析患者に関するブログ記事の炎上は、先週の時点で記事化しようか迷ったネタだった。通常、前週に検討して見送ったネタが翌週に使えることは少ないのだが、この炎上は例外だったようだ。 炎上が鎮火しなかった理由は“燃料”が投下され続けたからだろう。長谷川氏は批判に対してブログ上で「余りの低レベルな言葉狩りに戸惑っています」と書き、全国腎臓病
猫が水を飲んでくれなくて心配になったことはありませんか?水分量が少ないと尿路結石や膀胱炎、腎臓病などのリスクも高まるので、普段から水を飲んでもらえるように工夫をしましょう。どのくらいの水分が必要かの目安は以下です。 ◆猫の体重(kg)の0.75乗×70(ml)=1日の水分量 ※簡単にした指標として体重1kgあたり約50mlという覚え方もあります。 ※この水分量は1日に必要な量であり1日に飲む水の量ではないので注意。 普段の猫の食事に水分のないカリカリだけをご飯として与えている場合は、水分量の多いウェットフードに替えるだけで水分量を増やすことができます。 お風呂のお湯などを好む猫の場合、お水を温めるとたくさん飲んでくれることもあるようです。温める場合は、猫の体温に近い36~38度程度がおすすめです。 猫がお水を飲んでくれない原因は、水の器のせいもあるかもしれません。猫はヒゲが何か
416年前の本日9月15日は、あの「関ヶ原の戦い」が行われた日だ(ただし旧暦)。戦いに勝利した徳川家康は、ついに幕府開設へと突き進むことになる。文字どおり、関ヶ原は「天下分け目の戦い」だった。 この戦いで、当初「勝利は間違いない」と見られていた石田三成率いる西軍は、わずか1日で敗北した。 一般的には「小早川秀秋による裏切りによって勝敗が決まった」とされているが、その裏切りを後押しした「真の裏切り者」の存在はあまり知られていない。「その戦国武将」は、いったい誰なのか。 「日本史を学び直すための最良の書」として、作家の佐藤優氏の座右の書である「伝説の学習参考書」が、全面改訂を経て『いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編』『いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編』として生まれ変わり、現在、累計15万部のベストセラーになっている。本記事では、同書の監修を担当し、東邦大学付属東邦
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