書籍、チラシ、カタログ、伝票類と薄紙に印刷して製本加工されているものが世の中に出回っている。こうしたものはそれぞれの目的に応じて薄紙が使用されている。 しかし、薄紙は静電気をもちやすく温湿度に影響されやすい・破れやすい・シワになりやすいという性質があり、現場で作業する人にとっては厚紙とは少し違った苦労もある。 あいまいな薄紙の概念 薄紙の代表的なものとして辞書などで使われているインディアンペーパーなどを思い浮かべる。しかし、薄紙は連量や斤量で一般的にどのくらいの重さのことを言うのか概念として明確ではなく感覚で捉えられていることが多い。一般的には四六判換算で55kg以下が薄紙とされているようだ。 薄紙は温湿度の影響を非常に受けやすい。季節によっても温湿度の差は大きいので印刷工場内の空調は常に温度25度前後、湿度60%前後という条件を保っておかなければならない。空調が整っていないと特に枚葉機の