按針【あんじん】【電子書籍】[ 仁志 耕一郎 ] 価格: 1034 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 美しい妻メアリーと可愛い2人の子に恵まれたイギリス人のウィリアム・アダムスは、高給を目当てに新航路を目指すオランダの会社に就職した。1588年にイギリスがスペインの無敵艦隊を撃退したことで、新興国のイギリスやオランダも一攫千金を夢見る時代になっていた。メアリーを説き伏せて、ウィリアムは1598年、5隻の船団の1つ、リーフデ号に乗って新航路開拓に乗り出していった。 ところが航海は悲惨を極める。南アメリカ大陸南端のマゼラン海峡を通るルートで航行するが、海賊に襲われ現地民の攻撃に遭い、1隻また1隻と脱落した。リーフデ号のみが残され、食料も尽き病気も蔓延する中、1600年4月に目的地の豊後に到着した時は、110名の乗員は24名と減り、皆瀕死の状態だった。 豊後の領主から長崎奉行へ、そして大坂城へと