富山県でホタルイカが豊漁だ。昨年は歴史的な不漁だったが、今年はその5倍以上の漁獲量が見込まれている。時事通信社水産部の川本大吾部長は「例年なら料理店向けに流通する富山県産が、今年はスーパーで安く売られている。大粒でワタの詰まったホタルイカが食べごろだ」という――。 地震の影響を回避してホタルイカが大漁 温暖化や海洋環境の異変などで、このところサンマやサケ、イカをはじめ、メジャーな魚介の不漁が続いている。この春、初ガツオなどの豊漁に期待がかかるが、一足早く、日本海で獲れるホタルイカが、漁業関係者の努力もあって、例年以上に好調な水揚げとなっている。 今年の元日に発生した能登半島地震は、石川県で甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しい。隣接する富山県でも大きな被害が出ており、漁業被害も少なくなかった。ホタルイカ漁を目前に控え、県内の漁港では地割れや地盤沈下が発生したほか、ホタルイカを獲る定置網も