ブックマーク / amberfeb.hatenablog.com (2)

  • 思春期の不全感と和解するために────アニメ『僕の心のヤバイやつ』感想 - 宇宙、日本、練馬

    このところぼんやり『僕の心のヤバイやつ』をみていました。以下、感想。原作の展開にも触れています。 中学2年生の少年、市川京太郎は、猟奇的な内容の書籍を愛好し、周囲の友人たちと一線を引きながら学校生活を送っていた。そんな彼にとって、同じクラスの美少女、山田杏奈まったく別の世界にいる存在だったのだが、ぐうぜん図書室でおかしをほおばる彼女をみかけて…。 現在はマンガクロスで連載されている、小柄で内気な少年と、背が高く明るい美少女の交感を描くラブコメディ漫画のアニメ化。『みつどもえ』の桜井のりおがまさかこんな直球のラブコメを描くのか、という素朴な驚きがあったのだが、原作は物語の進行にしたがって巧みに課題設定を変化させながら、二人が付き合いだしてからも巧妙に読者の期待を誘導しつつテンションを維持していて、そこに絶妙な手練れ感があると思う。まさに満を持して、という感じがするタイミングでのアニメ化だった

    思春期の不全感と和解するために────アニメ『僕の心のヤバイやつ』感想 - 宇宙、日本、練馬
    atoz
    atoz 2023/09/24
    "少年たちを「この謎を解くのはこの自分こそがふさわしいのだ」と駆り立て、そしてそれを挫折に導く機能を果たす。この全能感を喪失し、自身の身の程を思い知らされた時、思春期はある意味でおわる"
  • 発明の不発、あるいは呪い——『シン・仮面ライダー』感想 - 宇宙、日本、練馬

    『シン・仮面ライダー』をみました。以下、感想。出演者等について触れています。 無職の青年、郷猛は、その頭脳と身体能力に目を付けられ、昆虫の能力を植え付けられた改造人間にされてしまう。改造を施した張人である緑川博士に、その力を使って世界支配を目論む組織、SHOCKERと戦い、また娘を守ってほしいと託される。SHOCKERの刺客に命を奪われた博士の遺志を継ぎ、娘ルリ子とともに悪の組織打倒のため、郷は駆ける。 『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明による、特撮テレビドラマ『仮面ライダー』のリブート。『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』と同様、庵野秀明という作家をかたちづくった思いれのある作品に、新たな命を吹き込もうという試み。前2作では「ゴジラ」、「ウルトラマン」というアイコンは共通するものの登場人物の名前は一新されていたが、この『シン・仮面ライダー』では郷猛、一文字隼人をはじめとする

    発明の不発、あるいは呪い——『シン・仮面ライダー』感想 - 宇宙、日本、練馬
    atoz
    atoz 2023/03/18
    “おそらくその水準の発明がなければ、スクリーンのなかで生起することどもをごっこあそびの域を超えた「なにか」として感受することが難しくなっているのでは”
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