1月16日、大相撲で苦戦が続いていた遠藤(25)が休場した。前頭11枚目の遠藤は、6日目を終えて1勝5敗での休場で、十両陥落はほぼ確定的だ。取組を伝えるNHKのアナウンサーが「全く相撲にならないですね」と言うように、故障が癒えていなかった。 昨年の三月場所で左ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂、半月板損傷という重傷を負ったにもかかわらず、翌場所も休場しなかった遠藤。左ひざをかばううちに右足首も痛め、ともに完治していないのだ。解説者の舞の海秀平氏が「悪化させるのではとハラハラします」と語る窮状で、追手風親方は初日の夜にも休場を勧めたが、本人は拒否していた。なぜそこまで出場にこだわるのか? ささやかれているのは遠藤のスポンサー、永谷園の存在だ。初場所初日、ある全国紙に彼を起用した1面カラー広告が掲載され、“日本の宝”という文字が躍っていた。 「遠藤の取組には懸賞がたくさんかかります。それは彼