神田神保町の外れに1年ほど前にオープンした「未来食堂」という定食屋さんが話題だ。カウンターにわずか12席のお店がメディアでも取り上げられ、この9月には小学館から『未来食堂ができるまで』という本まで出た。なぜここまで話題を呼んでいるのか? ひとつは、日替わりの定食1種類+「あつらえ」(後述)による在庫ロスほぼゼロの営業。加えて「まかない」、「さしいれ」、「ただめし」といった、このお店独特のシステム。そして、もうひとつはオーナーの小林せかいさんがIBMやクックパッドでエンジニアをしていた経歴も関係しているようだ。 今回、その小林せかいさんに、未来食堂とエンジニアについて聞いた。 「オムライス」と「ケチャップ」が並列化する ―― プログラマの思考法に学ぼうという“コンピュテーショナルシンキング”が注目されています。未来食堂の話を聞いたときに、ちょっとこれに近い話だなと思ったんです。で、今日はそう