今回は「バグ率からの予測」「統計データに基づくバグ数予測」について紹介します。たったの30秒で推定できる上に、意外と精度も低くありません。 1.バグ率と総バグ数の推定 バグ率からの総バグ数の予測とは、「過去のプロジェクトでの『1KOLC(1000ステップ)当たりのバグ数』を計算し、今回のプロジェクトのソースコード行数に乗じる」という方式です。この方式は手軽な割に、推定精度はそれほど低くありません。 総バグ数は、2つ以上の推測法で予測すべきですが、「バグ率による推定」は、「主」とはなり得ないまでも、「従」として、2番目の方法として十分に使えます。 簡単に推測できるのですが、「エンジニアリングとは何か?」が関係してくるため、意外と奥の深い推測法でもあります。 2.自分のデータを知っていますか? 例えば、野球の選手はプロ/アマを問わず、自分自身のデータを知っています。野手ならば、打率、出塁率、守