更新日:11月20日09時40分
今まで数々のプロジェクトマネージャーとそのプロジェクトマネージメント手法に翻弄されてきたが、現在の勤め先であるベルリンのITスタートアップで取り入れている手法が歴代の中でも一番マシ。まず工数見積がとても洗練されている。エンジニアが無理やりに「今週中に完成させます!」と言わされて、結局はその約束が守りきれずに翻弄される、というような弊害が最小化できているな、という話。 プロジェクトマネージメントチームのメンバー達はその見積方法を「フィボナッチ」と表現している。 だいたい工数見積なんてものが正確にできる人に出会ったことが無い。複雑なITプロジェクトの全体像を把握して「これをうちのチームで完了するためには**日を要する」なんてピタッと当てたためしがない。絶対にズレる。 エンジニアに向かって「お前さー『今週中に完成させます』って言ったよな?誰だっけ、それ言ったの?オレじゃねーよ。お前だよ。おめーの
はじめに 前回までの解説で、ゲームの中のキャラクターの人工知能を「キャラクターAI」と呼び、第1回ではその基本となるエージェント・アーキテクチャを、第2回では特にエージェント・アーキテクチャの中から「認識」と「意思決定」モジュールについて解説しました。今回は前回に引き続きエージェント・アーキテクチャの「運動生成」モジュールについて解説します。 身体と知能の問題 キャラクターAIの特徴は「身体の運動と共に知能を考えなければならない」というところです。これはとても当たり前のことのように思えますが、世間で言う「人工知能」のほとんどは「問題を解くための人工知能」であり、「自分の身体」というものを持っていません。ところが、キャラクターAIとロボットだけは身体と共に知能を考えなければなりません。 しかし、キャラクターAIとロボットの身体運動の技術はかなり異なります。キャラクターAIの運動はモーション・
この記事はScrum does not work here in Asiaの翻訳です。記事中では、かなり単純化したステレオタイプのアジア、西欧が語られるため、そんな単純じゃない! と思うところもありますが、我々の組織がかかえる歪みがなんなのか、共通認識の一助になるのではと訳しました。 私たちはカフェでコーヒーを飲みながらアジャイルとスクラムについて話していた。彼はオーストラリアの大銀行でアジャイルコーチをやっている。話題のひとつはアジア圏でのアジャイルとスクラムの適用だ。彼は思っていた -- すみずみまでアジャイルなアジア系銀行はあるのだろうかと。すみずみというのはトップレベルマネジメントからスタッフレベルまでということだ。彼はそういった銀行と今彼が働いている銀行とでスクラム適用の成熟度を比べたいと思っていた。というのは、彼の銀行では東南アジアにいくつかの支社を作ろうとしており、彼に現地に
牛尾さんのブログで問題提起している「私はソフトウェアの専門家としてお答えすると、ウォータフォールは何のメリットも無いというのが私の意見である」という件について、自称ソフトウェア開発の専門家として考えたことを書いてみる記事。近しい各方面から意見を聞かれるので面倒なのでブログにまとめている側面もあるのだけれど。結論を先に書くと、計画駆動とアジャイルの扱いはバランスを重視。WFがメリットが無いというのは言いすぎだと思っている(課題はある)。 こちらも合わせて読んだ 日本でアジャイルが流行らない理由 - @ledsun blog 事業会社をIT会社に転生させることが、これからのSIerのミッション - GoTheDistance そもそも批判されるようなWF型プロジェクトは実在するのか 本件に限らず批判されがちな「ウォーターフォール型開発プロセス(以下WFと記述)」だが、実際のところ皆さんそれぞれ
「今から10年後の2026年、AIは東大に入る程度の知能を有すると思いますか?」──ガートナー ITインフラストラクチャ&データセンターサミット2016に登壇した新井氏は冒頭、会場に向けて1つの質問を投げかけた。 この問いに「Yes」と挙手した人は、全体の80%以上にのぼった。「この質問の次に、どうしてYesと思うのかを聞くと、多くの人がビッグデータを活用した機械学習、最近ではディープラーニングの例を挙げる」という。 今年はAIが人間に勝つには10年かかるといわれていた囲碁の世界で、グーグル傘下のDeepMindが開発した「AlphaGo」が世界チャンピオンに4対1で大きく勝ち越して、世間を驚かせた。東大は日本一難しい大学だが、それでも毎年約3000名が入学する。プロ棋士になるほうが難しい。そのプロ棋士にAIは勝った。 「だったら東大に入ることはそれほど難しくはないのではないかと皆さんは考
マイクロソフトが強引な手法をとったことの背景には、最近のセキュリティの考え方が、個別のコンピュータを守るためだけではなく社会インフラを守るためでもあると変化してきていることがあるのではないかと思います。 最近、Windows10の強制アップデートについて、あまりにも強引すぎるためにこのままではMSは信頼を失うとかいう発言を目にします。バスの案内表示にWindows10へのアップデートダイアログが表示されたことも話題になりました。 けれども、バス案内表示にWindowsアップデートの画面が出ることと、バス案内表示システムが核施設への攻撃に加担することと、どちらが危険でしょうか。 2014年には韓国の原子力発電所にサイバー攻撃が行われています。 世界のセキュリティ・ラボから - 韓国原発に対するサイバー攻撃、情報の身代金を要求:ITpro 韓国の原子力発電所の制御システム自体はインターネットか
「本番環境などという場所はない」マイクロソフトがSaaSの失敗と成功から学んだ、アジャイルからDevOpsへの進化(前編)。Regional SCRUM GATHERING Tokyo 2016 アジャイル開発手法の1つであるスクラムをテーマにしたイベント「Regional SCRUM GATHERING Tokyo 2016」が1月19日と20日の2日間、都内で開催されました。 そこでマイクロソフトが行ったセッション「マイクロソフトが実践したScrum導入7年間の旅。そしてDevOpsへの進化」は、アジャイル開発からクラウドサービスの提供へと進んだマイクロソフトが、サービス開発の過程で学んださまざまな知見を共有するものとなりました。 そこには、アジャイル開発の延長線上にあるDevOpsを成功させる組織と技術、そしてマインドのあり方が紹介されていました。セッションの内容をダイジェストで紹介
複雑な問題を解決するシンプル思考 学生時代、テスト前になるとノートのコピーがまわってきた。みなさんも覚えがあるかもしれないけれど、書きとめただけのノートは読むのが大変だ。ところが、ある人物のノートはわかりやすく、そのコピーが出回る枚数たるやすごいものになっていた。 たいていの場合、見やすいノートをとった人物は、先生が言ったことを理解して、図式化するようにノートに書き込む。ポイントを書いたら、そこから派生する先に線を引っ張って、話の流れをつくったり、関連する項目を書いたりしていく。いらない言葉は省かれているから、簡略で授業よりもわかりやすい。 複雑な問題を理解し解決するためには、シンプルにとらえることが一番だ。自分の頭の中で、問題点を図化していくことで考えをまとめ、それをうまくフローさせられれば、仕事も簡単に可視化でき、まわりともうまく考えをシェアして育てていけそうだ。 トム・ウージェック氏
google検索は召喚魔法の呪文詠唱みたいなもので、googleはユーザーの詠唱能力を試している。熟練ウィザードのスペルキャストには、インターネットの森羅万象を。駆け出しの魔法使いが唱えたありきたりのワードには、ありきたりのものを。 「google検索はユーザーの詠唱能力次第」 職場やオフ会で「ちょっとググってみて」と頼んだ時、打てば響くように情報や資料を見つけてくる人もいれば、「見つからないよ?ネットに落ちて無いんじゃない?」と一生懸命マウスのホイールを回している人もいる。手こずっている人を横目に別の人が一発で詳しいサイトを拾ってきて、仰天することもある。 こうした違いは、もちろんパソコンやOSの性能差に由来するものではない。ユーザーがgoogle検索にどういう単語を打ち込んだか次第だ。「google検索が上手い人」とは「欲しい情報を探し出すのに必要な検索ワードを打ち込み、狙った情報を拾
この業界、なぜかいつも人が足りません。 とくに最近の人材不足はとても深刻です。「システムエンジニアをやっています」と自己紹介をすると、ほぼ、「お仕事大変そうですね」という感想がかえってくる業界です。リリースに追われて、夜中まで働いているイメージがあるので、それが人気のない理由かも知れません。 さて、ぼへちゃん、プロジェクトの発注先の社長さんに呼ばれて人員を補充して欲しいとの要望をききました。 「どんな人材が必要なんですか?」 「要件定義から設計までできて、データベースの設計も運用もできてビッグデータ解析もできて、フロントエンドから、バックエンドまで精通している人を補充してください。しかも精神的に忍耐強い人にしてください。すぐに辞めるような人は困ります」 要するに、なんでもできて、しかも苦しくても働き続ける人が欲しいようです。この社長の気持ちはわかりますが、すぐ辞めちゃうのは、エンジニアの性
【日本の議論】東電無謀「サポート切れOS更新しない」節約、無駄遣い監視の会計検査院が異例の「お金使え」 「そんなことはするべきではない」-。省庁や国の補助金を受ける団体に対して、ムダ遣いを厳しく指摘する会計検査院。しかし、逆に検査院が疑問視したのは、東京電力がやろうとしたコストカット策だった。ほめられるはずの節約なのに、なぜ…。それは、東電が当初、サポートの終了したコンピューターの基本ソフト(OS、オペレーションシステム)を使い続けようというプランを立てていたからだった。検査院はテロの脅威なども挙げながら、苦言を呈した。 「XP」のままでもいける 会計検査院は国会や内閣、裁判所から独立し、税金などが正しく使われているかどうかをチェックする機関。検査対象は各省庁や国が出資する政府関係機関、独立行政法人などの法人、国が補助金や貸付金など、財政援助を与えている都道府県、市町村、各種団体。検査院の
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