不動産の物件選びには知識と経験が必要で、個人投資家にはなかなか難しい。しかし現在ではAIによるビッグデータの解析とアルゴリズム分析などを活用した不動産投資(Real Estate Tech)のサービスが、米国に続き日本でも広がり始めている。 米国には豊富データベースがある 米国には体系的な不動産データベースMLS(Multiple Listing Service)がある。不動産業者のみ閲覧できるが、間取りなどの基本情報のほかに税金履歴、学校区、洪水マップ、さらに国勢調査データまで確認が可能である。そのため、不動産業者は顧客に対して物件情報のみならず、近隣地域の状況を定量的なデータとともに伝えられる。 さらに米国ではZillowという1億1000万世帯のデータを提供するWebサービスが2006年から提供されており、建物の経年劣化による価格推移や将来の価格予想などを無償で個人ユーザーに提供して