タグ

ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (3)

  • 第3回 覚せい剤の乱用文化は日本起源だった

    さんが所属する国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所は、研究所とはいえ、病院も併設しており、松さんは臨床の仕事をしつつ、治療プログラムの開発と普及を行う立場だ。 治療対象は、もちろん、流行り廃りはありつつも、覚せい剤依存が一番大きなものだという。お話を伺った2017年2月末の時点では、7割方が覚せい剤とのことだった。 ここまで乱用される覚せい剤には、どんな背景があるのだろうか。 「実は、覚せい剤、つまりアッパー系の元気が出るいけない薬物は、ほとんど日独自の乱用文化だったんです。1800年代の終わりに東京帝国大学の薬学部の教授が、喘息の薬として開発したものですし、戦前ではうつ病の治療なんかにも使われていました。第二次世界大戦中には、軍需工場で夜通し働かせたり、神風特攻隊の人たちがそれをキメて突っ込んでいったり、軍需品として使われました。戦争が終わってその軍需品が放出される中で、

    第3回 覚せい剤の乱用文化は日本起源だった
  • ウナギが食べられなくなる日

    人が長きにわたってべてきたウナギの資源が危機的な状況にある。養殖ウナギの「原料」となる稚魚「シラスウナギ」の漁獲量の減少が著しいからだ。今季は3年連続の極度の不漁で、ウナギに絶滅の危機が迫っていると言われるまでになってきた。日のウナギ消費がピークを迎える土用の丑の日を前に、ウナギ漁やウナギ消費の現状を探った。 第1回 乱獲で資源は危機的に、生息地破壊も一因 2012年7月12日 第2回 背景に日の消費爆発、定着した薄利多売のビジネスモデル 2012年7月19日 第3回 外来種輸入には多くの問題、資源管理に漁獲規制が急務 2012年7月26日 第4回 さらに深まるウナギの危機 歯止めかからぬ資源減少 2013年7月11日 第5回 ウナギ取引は不透明 規制強化が不可欠に 2013年7月22日

    ウナギが食べられなくなる日
  • 特集:麻薬聖人 メキシコの心の闇 2010年5月号 ナショナルジオグラフィック NATIONAL GEOGRAPHIC.JP

    Q:買い手が世界に1カ所だけという日のガラス製造会社「千葉光学」が作るE6ガラス。さてその用途は? 望遠鏡モバイル機器ワイングラス 文=アルマ・ギレルモプリエト 写真=ショール・シュウォーツ 死を支配するという死神を崇める人々が、メキシコで増えている。その背景には、殺人が頻発する社会で救いを求める人の姿があった。 メキシコ北部にある刑務所「刑罰執行センター」に収監されていたその男のあだ名はスペイン語で「小さな男の子」を意味するエル・ニーニョだった。入所したのは今から9年半前。ほっそりとした体格で、顔には無邪気そうな間の抜けた笑いを浮かべている。会った時にはまだ大人になり切れていないような印象を受けたが、彼がこれまでにやってきたことを聞けば誰もがぞっとするに違いない。7歳の時に父親に捨てられたエル・ニーニョは、母方の祖父母に育てられたが、20歳の時に殺人を犯して捕まり、この刑務所に送られて

  • 1