◇傷小さく、早い回復 集中化で医師のレベル向上図る 動脈硬化や生まれつきなどによる心臓病の治療に欠かせない外科手術。ここ数年、技術の進歩で、症状や年齢によっては、胸骨の切開や心臓の一時停止など体に負担のかかる手段をとらずに済む手術法が行われ始めている。術後の回復が早く、傷が小さいのが利点だ。 今月、金沢大病院で27歳の女性が受けた、心臓内の壁に開いた穴をふさぐ手術。執刀医の渡辺剛教授は、手術台から4メートルほど離れた機械の操縦席に座った。手術用ロボット「ダビンチ」による手術だ。右脇胸に開けた4カ所の穴(直径約1・5センチ)から、先にメスやハサミの付いた棒状の器具とカメラが差し込まれる。先端部は、渡辺教授が三次元モニターを見ながらあやつる2本のハンドルに合わせてスムーズに動く。視野が10倍に拡大されるため、渡辺教授は「切る、縫うといった細かい作業がしやすい」と強調する。 心臓手術では通
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