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ブックマーク / www.shinchosha.co.jp (4)

  • 高樹のぶ子『マイマイ新子』|書評/対談|新潮社

    マイマイ新子 高樹のぶ子 新子は九歳。気持がざわざわすると、額の真上のつむじ(マイマイ)が立ち上がる。社会が未来への希望に満ちていた昭和三十年、空想好きでお転婆の新子は、友達と一緒にどこまでも野原を駆けていく。毎日が終わらない冒険だ。けれどもきらめく少女の世界の向こうから、もっと複雑な大人の世界が囁きかけてきて……。誰もが成長期に感じる幸福と不安とを瑞々しく描く、鮮度100%の物語。 ISBN:978-4-10-102422-6 発売日:2009/04/01 空想好きの少女がいる。小川のほとりで「千年前にはここにどんな世界があったのかな」と考えている。高樹のぶ子氏の小説『マイマイ新子』の冒頭を読んで、少女が見ていた世界を僕も想像してみた。そこからアニメーション映画『マイマイ新子と千年の魔法』の製作は始まった。 主人公の新子は九歳の小学生。額には負けず嫌いの証のつむじ(マイマイ)が

  • 『ビッグバン宇宙論〔上〕』 サイモン・シン、青木薫/訳 | 新潮社

    サイモン・シンの著作は、『フェルマーの最終定理』、『暗号解読』と出版される度に楽しみに読んできた。今回の『ビッグバン宇宙論』もまた見事だった。ともすれば難解になりがちな数学や科学の概念を解きほぐし、いたずらにレベルを落とすことなく一般向けに解説する。そのような技量において、今、サイモン・シンが世界でもトップレベルの書き手であることは間違いない。 すぐれた一般向けの科学書の満たすべき条件とは何か? 何よりも大切なのは、今となっては「常識」と化している世界についての知識が、発見当時はいかに奇想天外なもので、大きな概念的ジャンプであったか、そのめくるめく驚きと感動を伝えることではないかと思う。アインシュタインが相対性理論を発見する以前の世界に立ち戻って、そこから、アインシュタイン以降の世界へひとっ飛びすることを空想する。暗黒のトンネルの向こうに、まばゆい智恵の光が見えてくるその瞬間の興奮を思う。

    『ビッグバン宇宙論〔上〕』 サイモン・シン、青木薫/訳 | 新潮社
  • 『ニュースの読み方使い方』 池上彰 | 新潮社

    「さあて、今週は何をしようか」/ニュースキャスターも「ニュース中毒」/ニュースは「活字」でもチェック。新聞も全紙読み、書店回りも日課/講演会や勉強会など、職場以外の人たちとの情報交換がヒントに/情報をどう処理するのか、『こどもニュース』でどう見せるのか/「要するに、どういうことか」を大切に/「わからない」ことがわかれば、「わかった」も同然/どんな順番だったら理解してもらえるのか、常に相手に確認する/さあ、それではご一緒に テレビ・新聞・インターネット、ニュースは実にいろいろである/放送時間でニュースの性格は異なる。充実度なら夜、海外の動きは朝にチェック/民放には「ネットワーク系列」がある/NHKが「おつくり」なら、民放は「シェフのおすすめ料理」/「ニュースの疑問ノート」をつけてみよう/テレビニュースには視聴率対策もある/映像に惑わされない注意もしよう/同じ新聞でも、東京と千葉では内容が違う

    『ニュースの読み方使い方』 池上彰 | 新潮社
  • シリコンバレーからの手紙 - 善・清・可能性を信じる「Web 2.0」の考え方

    「日社会には、若い世代の創造性や果敢な行動を刺激する『オプティミズム(楽天主義)に支えられたビジョン』みたいなものが決定的に欠けているのではないか。 (中略)シリコンバレーで私は、人生の先輩たちが示すおっちょこちょいで楽天的なビジョンと明るい励ましに、どれだけ助けられ、救われてきたことだろう」 前回の欄で私はこう書いた。いま話題の「Web 2.0」という新語を巡って、もう少しこのことについて考えてみたい。 インターネット時代が到来して十年が経過したが、十年も経てばその意味もずいぶん変わってくる。ならばそこを峻別し、これまでの世界を「Web 1.0」、これからの世界を「Web 2.0」と呼ぼう。シリコンバレーにそんな気運が高まったのが今年の春頃で、今もこの新語の定義を巡る議論が続いている。 「Web 2.0」とは、「ネット上の不特定多数無限大の人々を、受動的なサービス享受者ではなく

    bn2islander
    bn2islander 2005/12/25
    「技術によって不特定多数無限大の良質な部分が抽出可能なのではないか」もちろん。ただし、悪質な部分も抽出可能だろう。そもそも善と悪に分けることになんの意味が?
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