プロ野球巨人の選手が公式戦の勝敗に絡み現金をやりとりしていたことが明らかになった14日、識者からはプロとしての自覚を疑問視する声が相次いだ一方、賭博罪に問われる行為かどうかについては慎重な見方も出た。 野球に詳しいノンフィクション作家の佐山和夫さんは「金を出すのがなぜ験かつぎになるのか」と指摘。スポーツ倫理上問題のある行為とし、関わった選手は「注目を浴びる人気球団の一員としての自覚が全くない」と批判する。 「球界の盟主」として他球団の見本となってきたはずの巨人で、野球賭博を含め不祥事が相次ぐ事態に驚いているといい「球団が選手をきちんと指導できていない」と苦言を呈した。 一方、元検事の住田裕子弁護士は「勝ちか負けかを選んで金を賭けるルールではなく、賭博性は低い。また、億を稼ぐプロ野球選手にとって、1回数千円の出費は缶ジュースを買うようなものだったのだろう」とし、賭け事とは違うとする巨人の説明