シリアル通信の基本 多数の機器が通信を行うネットワークの仕組みを見る前に、もっとも基本となる2台の機器の間でのシリアル通信について考えてみましょう。 コンピュータなど、通信を行える機器を相互に接続してデータのやり取りを行いたい場合、もっとも簡単なやり方は、2台の機器を1本の通信ケーブルで接続するというものです。例えばパソコンであれば、シリアルポートを使ってこのような接続を行うことができます(図1)。 シリアルポートは、もともとはモデム(アナログ電話回線を使ってデータ通信を行うためのアダプタ)などの通信機器を接続するためのインターフェイスですが、ネットワークの普及でモデムをほとんど使わなくなったこと、より汎用的なUSBが一般化したことなどで、最近のパソコンの多くはシリアルポートを備えていません(シリアルポートを使いたい場合は、USB−シリアル変換アダプタなどを使います)。しかしもっとも基本的