ある人が無価値だとみなす場所に、別の人は希望を見出す。オランダの人類学者でフォトジャーナリストのサンネ・デルクス氏は、スペインの過疎の農村に移り住んだ人々の生活を記録しながら、常にこのテーマについて考えていた。 2020年から2021年にかけて、デルクス氏は一度放棄された後に移住者が暮らすようになったスペインの7つの集落を調べた。彼女は、こうした村の住民たちが共通の考え方を持っていることに気づいた。「彼らのほぼ全員が、今の世の中は何かが違っているという信念を持って移住してきているのです。彼らは、都市はもはや住むべき場所ではないと考えています」(参考記事:「ラップランドでそり犬と暮らすティニヤ、電気も水道もない場所に移住した理由」)