おばあちゃん。 - numbness&tingling祖母が亡くなって１月９日で一年。わたしの小さい頃の写真は祖母と写っているものが多くてその写真の祖母はいつも着物にかっぽう着姿だった。おそらく五十代前半だったと思う。おばあちゃんが着物なのは当たり前に思ってたのでどんなふうに帯を締めていたのだろうとか何も憶えていない。一つだけ紫色で矢絣のうわっぱりが印象に残っている。 昨年の夏、クローゼットをごそごそしていたら３年ほど前に実家からもってきた浴衣が出てきた。すっかり忘れていたのだけどその浴衣を目にしたとき「着物、着よう」とあまりに自然にキモノにはまっていった。本当に自然に。 祖母は着物好きだったこともあり着るかどうかは別にしてとてもたくさんわたし用にキモノや帯を誂えてくれてあった。（最初に出てきた浴衣も総絞りのかなり稀少なものと知って驚いた。）そのおかげでいま、ほとんどお金をかけずキモノを楽しめる。たとう紙（着物を包んである紙）に「由記」と祖母
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