タグ

ブックマーク / note.com/shinshinohara (4)

  • 石油の「儲からない資源」化問題|shinshinohara

    人類にとって厄介なこと。それは、「石油が儲からない資源になり始めている」こと。 石油が利用され始めた頃は、噴水のように石油が吹き出していた。この時代は、採掘に1のエネルギーを投じたらその200倍のエネルギーが得られた(EROI=200)。しかし現代は10倍を切り始めている様子。 シェール革命とひと頃騒がれたが、シェールオイルは水などを地下に注入するためのエネルギーが膨大で、石油エネルギーは10倍程度しか得られない。このため、投資家にとっては「割の合わない商品」になりつつあり、石油に投資することを見合わせるようになり始めている。 石油を採り続けるには、古くなった設備を更新しなければならないのだが、投資が集まらない。石油会社も及び腰。かなりのお金を投じても10倍程度のエネルギーしか得られないなら、儲からない。このため、特にシェールオイルに関しては、油田が放棄され始めているという。 ロシアによる

    石油の「儲からない資源」化問題|shinshinohara
  • 教師や警察官の子どもがグレることがある理由|shinshinohara

    私の父はいわゆる不良や非行少年の面倒を好んで見ていた。幼かった私から見れば気のいい兄ちゃんらで、私に乱暴したりちょっかい出したりすることはなかった。 父がふと漏らした言葉を覚えている。「教師と警察官の子は、どうもグレることが多いなあ」。 調べてみたが、教師や警察官の子どもが非行に走りやすくなるという統計は見当たらなかった。ただ、「不良塾」とも呼ばれた私の塾には、なかなかの問題児が集まっていたのだけれど、教師と警察官のグレたのが散見された。多いかどうかは分からない。しかし、グレた理由はどうも親の職業にあるらしい。 ではなぜ彼らは親が教師、警察官だからという理由でグレたのか。私の見たケースでは「家の中に教師はいるけど親はいない」「家の中に警察官は居るけど親がいない」のが理由であったようだ。 しかし子どもにとっては親。子どもがいてほしいのは親であって教師ではない。なのに親がいなくて教師がいる。

    教師や警察官の子どもがグレることがある理由|shinshinohara
  • 先進国の安い穀物が飢餓の素地をつくる|shinshinohara

    世界第二次大戦が終わるまで、ヨーロッパの先進国はどこも「糧なんて安いものは海外から輸入すればいい」と考えていた。このため、第一大戦でドイツは「カブラの冬」と呼ばれる飢餓が発生、70万人以上が餓死したし、イギリスは両大戦で餓死まではいかなくても、かなり飢餓で苦しんだ。 で、第二次大戦後、ヨーロッパの国々はどうしたかというと。作っても儲からない、安くて仕方ない小麦などの穀物をワンサカ作るようになった。イギリス、ドイツ、オランダなど、料自給率は6~7割程度と結構高い。フランスに至っては海外に輸出している。儲からないはずの穀物を大量生産するように。 でもどうして、穀物を作るようになったのだろう?穀物なんて安いから、作ってもちっとも儲からないのに。実際、小麦などの穀物を作る農家は、売り上げだけではとても生活できない。政府から所得補償という名の補助金をもらってようやく生活していける。そう、穀物生産

    先進国の安い穀物が飢餓の素地をつくる|shinshinohara
  • 専門家は「自分の言葉で話す」ができるのか?|shinshinohara

    今の農薬は人体に蓄積しないように設計されてる。だからこの人の言うとおり。なんだけど、生化学勉強するといい、は、ちと一般の人にハードル高過ぎ。経済ど素人の研究者にマクロ経済勉強するといい、と言い放つのに似てる。早い話、無茶。なので試しに、解説を試みる。 https://twitter.com/asahi_yama1/status/1475802336253845505?t=q_YjF__yZebbG-wxfzT6lg&s=19 レイチェル・カーソン「沈黙の春」が警告を発した頃の化学農薬には、二つの問題があった。水に溶けにくく、油に馴染みやすい性質(脂溶性)であったこと。そして、非常に分解しづらい化学構造だったこと。この二つの性質があると、体内に蓄積しやすい。生物濃縮が起きやすくなる。 なぜこの二つの性質があると生物濃縮したり体内に蓄積しやすいかというと、水溶性の物質でないと分解しづらいから。

    専門家は「自分の言葉で話す」ができるのか?|shinshinohara
  • 1