小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還から4年。その後継機である「はやぶさ2」の打ち上げまであと5日。発売中の「星ナビ」12月号の特集から、ミッションマネージャ・吉川真さんによる解説記事を一部抜粋で紹介する。 【2014年11月25日 星ナビ12月号】 ※この記事は、星ナビ12月号「はやぶさ2」特集より抜粋、Web用に再構成したものです。 ミッションの始まり 解説・吉川真さん(「はやぶさ2」ミッションマネージャ) 小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還した2010年6月から4年半、そして2003年5月の「はやぶさ」打ち上げからは11年半。ついに「はやぶさ」の後継機となる「はやぶさ2」が打ち上げを迎えることになった。 「はやぶさ2」の最初の提案は、2006年になされた。「はやぶさ」を地球に帰還させようと必死の努力が行われていたころである。しかし、なかなか認めてもらえないまま年月が流れ、結果的には「